永嶋花音ちゃんと組んだ開幕戦 今年の「琉球GC」はいつもと違う光景でした【プロキャディー25年 梅ちゃんのツアー漫遊記】#58
【プロキャディー25年 梅ちゃんのツアー漫遊記】#58
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女子ツアー開幕戦の舞台は今年も沖縄の琉球GCです。名物の風とツアーでは珍しいコーライグリーンが特徴ですが、今年はまったく違っていました。
これまでのグリーンは強い芝目があり、転がりもさほど速くなかった。僕は何度も訪れているので、「ここのホールはあっちから順目がきつい」とか「下りだけど逆目だから遅い」と頭に入っているし、過去のヤーデージブックのメモもある。シーズン初戦に不慣れなコーライと強い風ですから、毎年苦戦する選手が多いものです。
今年はグリーンのどこから打っても速いし、芝目が関係ないほどの仕上がりでした。初日は強風が吹いて、60台のスコアは8人。風が弱かった2日目は17人に増え、優勝した佐久間朱莉ちゃんは圧巻の62をマーク。ベントグリーンのように素直な転がりなら好スコアが出るのも納得でした。もしかして、グリーンキーパーが代わったのかな?
3日目は、最大瞬間風速が16.5メートルという強風が吹き荒れアンダーパーで回ったのは51人中10人。これが琉球GCの本来の顔です。
僕がコンビを組んだ永嶋花音ちゃんは、昨年よりドライバーの飛距離が5ヤードから10ヤードくらい伸びて、ショットも良かったのですが、アプローチが寄らず、高速グリーンにも戸惑い予選落ちでした。でも、気にすることはありません。
実は練習ラウンドでこんな話をしていたのです。
「来週の台湾の試合には出場せず、第3戦から連戦になるから、本当の開幕は次戦から。プロ野球のオープン戦というわけじゃないけど、今週は結果を気にせずいろいろ試しながらプレーしたらいいんじゃないかな」
予選落ちは確かに悔しかったけど、そんなわけで落ち込むことはなかったし、ショットを見る限り、今年はシード権獲得が期待できそうです。
沖縄には愛車で来ることができないので飛行機に乗るわけですが、花音ちゃんも予約変更ができないチケットだったので、土曜日は長時間練習場で打ち込みました。
ちなみに、今は出場選手のプレー代や練習ボールは無料(下部ツアーはプレーフィ有料)です。支払いは、ハウスキャディーを使えばその料金とレストランの飲食代だけです。
ドライビングレンジも、通常の大会とは違う光景でした。
予選落ちすると、翌日もコースで練習する選手はいますが、今回は僕らのように予約便の変更ができない選手以外にも、沖縄から次戦の台湾へたつ選手もいたので練習場は大盛況。ギャラリーゲートから3ホール分ぐらい歩かなければ行けない練習場なのに、「推しの選手」がいたのか、たくさんのファンにも驚きました。
風の沖縄戦を制したのは昨年の女王です。今季の女子ツアーも朱莉ちゃん中心で展開される予感です。
(梅原敦/プロキャディー)
