柔道少女がニッポンで猛稽古!仲間との絆に涙…帰国後は驚きの展開!:世界!ニッポン行きたい人応援団

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ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜夜8時54分)。

今回は緊急企画! ハンガリー少女の初来日の様子と、帰国後の“驚きの展開”をご紹介します。

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五輪金メダリストや念願の講道館に感動



紹介するのは、ハンガリー在住の「柔道」を愛するアイシャさん。


ニッポン発祥の武道「柔道」。創始者の嘉納治五郎は、敵を倒す技であった柔術をもとに、心身の鍛錬と人間教育の道として柔道を確立。今や世界208の国と地域に普及し、老若男女に愛されています。

柔道家の祖父の影響で、7歳で柔道を始めたアイシャさん。今では地元の道場で週3日猛稽古をするほど夢中に。ニッポンにはまだ一度も行ったことはありませんが、日々柔道に打ち込んでいます。

道場で子どもたちを指導しているのは、祖父のヨージェフさん。12歳で柔道を始めて60年、御年72歳で柔道四段の猛者です。ヨージェフさんもニッポンには行ったことがなく、来日は60年来の夢。しかし、道場を切り盛りするのが精いっぱいで、孫を連れてニッポンに行く余裕はありません。

アイシャさんは「おじいちゃんをニッポンに連れて行ってあげたい!」と、日本語を熱心に勉強中。そんなアイシャさんとヨージェフさん、付き添いの母・リーヴィアさんをニッポンにご招待! 2024年に初来日を果たしました。

ここで、アイシャさんにウェルカムサプライズ! アイシャさんがずっと会いたいと願っていた柔道の五輪金メダリスト、阿部一二三・詩兄妹とお会いできることに。


訪れたのは、2人が所属する実業団の強豪「パーク24目黒道場」。アイシャさんは緊張しながらも、憧れの詩選手にハグをしていただき、感動の涙が!

早速、相手を投げるまでの動作を繰り返す「打ち込み」を見ていただきます。詩選手のアドバイスは、前を向くこと。前を向くことで姿勢を良くし、引く力を強める効果が。「大内刈」も指導していただきました。

得意技の「大腰」も見ていただき、次に大外刈をかけると、「めっちゃうまい!」と詩選手からお褒めの言葉が。一二三選手からは、大外刈のポイントは技に入る前に相手を崩すことだと教えていただきました。

指導の後、アイシャさんから「小学生の頃、練習に行きたくない日もありましたか?」と質問が。2人も、行きたくないと思うことがあったそう。アイシャさんは「稽古に行きたくない」と話すとお母さんに怒られるそうですが、「『連れて行ってくれてありがとう』といつか思える日が来るから」と詩選手。


2人の金メダルを首にかけさせていただき、感動で涙するアイシャさん。さらに、2019年の世界選手権で詩選手が着用していたジャージをプレゼント! 2人のサイン入りで、アイシャさんは大感激。この日の日記には2人の似顔絵が描かれていました。

阿部一二三選手、阿部詩選手、本当にありがとうございました!

次に向かったのは、東京・文京区にある柔道の総本山・講道館。全日本柔道連盟の本部もあり、毎日世界中から柔道家が出稽古に訪れる、柔道の聖地です。
半世紀以上憧れ続けた講道館を前に、ヨージェフさんは感動で男泣き! 「おじいちゃんの夢が叶って、私も嬉しくなりました」(アイシャさん)。

ヨージェフさんの想いを講道館に伝えたところ、快く受け入れていただけることに。
道着に着替えて更衣室を出ると、柔道史上初の五輪3連覇を達成したレジェンド、野村忠宏さんが! 稽古で来館していたそうですが、快く記念写真に応じてくださいました。野村忠宏さん、本当にありがとうございました!


そして、東京五輪の代表決定戦でも使われた、広さ420畳の大道場へ。ヨージェフさんは「憧れの大道場に立っているなんて…信じられないよ!」と大興奮。

2人は、講道館での稽古にも参加。入門手続きを行い、1100円を納めると稽古できるのです。稽古終了後は、日本人初の無差別級金メダリストで、全日本柔道連盟会長を務めた上村春樹 講道館館長から、直々に入門許可証をいただきました。

上村館長、講道館の皆さん、本当にありがとうございました!

この日向かったのは、大阪府柏原市。実は、50年前に手に入れたニッポンの柔道着をずっと愛用しているというヨージェフさん。頑丈で着心地の良い日本製の道着がどのように作られているのか見たいそうで、ヨージェフさんの熱意を伝えたところ、武道具の製造販売を行う老舗「九櫻」の皆さんが受け入れてくださることに。

「九櫻」の柔道着は、柔道が初めて正式種目になった1964年の東京五輪で、日本選手団の柔道着として採用。2024年パリ五輪でも、約30の国と地域の代表選手が着用しました。

「九櫻」の早川悦史さんによると、強靭な柔道着の生地は、2枚の生地を太い糸で縫い上げる「刺子」で作られているそう。頑丈かつ動きやすいことから、火消しの半纏などにも用いられてきたニッポンの伝統手芸です。
実は、柔道着で掴んだり引っ張ったりすることの多い上衣は、刺子生地でなければならないという決まりがあります。


見せてくださったのは、約90年前、昭和初期に作られた全て手刺しの柔道着。ヨージェフさんは「1着作るだけでも、とてつもない時間がかかったでしょうね」と感心。
1940年代までは手刺しが主流でしたが、70年代後半には機械刺しに。「九櫻」では、今も50年前の織り機で生地づくりをしています。

そして、90年代後半、誤審の防止と観客から選手の見分けがつきやすいように導入されたのが青い柔道着。国際柔道連盟の依頼を受けて「九櫻」が開発しました。
「最高の柔道着を作るための皆さんの努力と、道着に込められた愛情に本当に感動しました」(ヨージェフさん)。

最後は2人に、名前の刺繍が入った柔道着と帯のプレゼントが。さらに、道場名の刺繍を入れたバッグタグも。2人が道場の子どもたちへのお土産を探していると聞き、工場を見学している間に作ってくださったのです。「一生の宝物です。このことは絶対忘れません」とヨージェフさん。

「九櫻」の皆さん、本当にありがとうございました!

ニッポンの名門道場で猛稽古



次に向かったのは、神奈川県横浜市にある「朝飛道場」。小学生の団体戦で14回の全国優勝を誇る強豪です。「同世代の子どもたちと練習がしたい」というアイシャさんの熱意を伝えたところ、快く受け入れてくださいました。ヨージェフさんも、子どもたちへのニッポン柔道の指導法を学ばせていただくことに。

ニッポンの道場で緊張した様子のアイシャさん。すると、同い年の久保山仁菜さんが優しく話しかけてくれました。
まずは、準備運動として股関節を柔らかくするアヒル歩きを。他にも、寝技で相手を返すためのツイストなど経験のない動きばかり。子どもたちを飽きさせないため、休みなく次々とメニューが変化します。


続いて、相手を投げるまでの動作を繰り返す打ち込み。ハンガリーでもやっている練習ですが、アイシャさん、体格差のある相手と初めて組み、なかなかうまくいかず涙が…。そんなアイシャさんに、「イッツオーケー?(大丈夫?)」と仁菜さん。

さらに、飛び込んでの受け身の練習も。普通の受け身しか経験のないアイシャさんは、初めての動きについていけず、悔しさがこみ上げます。

すると、ヨージェフさんから「受け身も満足にできないのか? お前はハンガリーを代表して来ているんだぞ」と厳しい言葉が。普段は優しいヨージェフさんですが、ハンガリーを代表して招待してもらったという気負いもあり、恥ずかしい姿は見せられないと、思わず厳しい言葉が出てしまったよう。


「ニッポンの練習なんてやったことないし、いつも通りなんてできないよ…」と、泣きながらお母さんに伝えるアイシャさん。初日の稽古は途中で断念することに。

そんな2人の様子を見ていた館長の朝飛大先生は、「おじいちゃんがポツポツ言わない方が、彼女の力が出る」と話します。
アイシャさんのこの日の日記には、「私たちがやっている練習とは全然違ったから、何をすればいいのか全く分からなかった。でも、仁菜ちゃんがすごく助けてくれた。私と英語で話そうとしてくれた」と書かれていました。

翌日は、朝飛先生の提案で、女子だけで稽古を。ヨージェフさんはお留守番です。

まずは代表的な技の一つ、背負投。朝飛先生が着ているのは、特製の柔道着。釣り手で持つ襟には、握る位置を示す数字と、握りの深さで色が変わる仕掛けが。さらに、引き手で持つ袖には位置を示す数字と、朝飛先生のトレードマークであるゴリラが配置されています。


柔道は組み手の持ち方が重要で、位置や深さで技のかかりが変わります。襟が青くなるように深く握り、引き手はゴリラが見えるように持つと、力強い背負投に。

さらに、朝飛先生が考案した「すそ返し」という寝技も教えていただきました。初日に声をかけてくれた同い年の仁菜さんを相手に、初挑戦すると大成功! この日は笑顔で稽古をやり遂げました。

稽古の後は、歓迎会。おにぎりやお餅をいただき、道場のみんなと打ち解けたアイシャさん。「みんな本当に優しいし、先生も面白いから。朝飛道場が大好きだよ」と話します。
と、ここで、朝飛先生から発表が。家族に練習の成果を見せる定期試合「朝飛道場杯」に、アイシャさんも出場することに!

翌日、朝飛先生に誘われて、ヨージェフさんは横浜山下公園へ。この公園の前に停泊する氷川丸は、柔道の創始者・嘉納治五郎がエジプトから帰国途中に亡くなった場所。2人は柔道家として、氷川丸に向かって手を合わせます。

そして朝飛先生は、子どもに柔道を指導する仲間として、ヨージェフさんに伝えたいことがありました。「初日は泣いていたアイシャさんが、昨日は良い顔で練習していた」、「ヨージェフさんはドンと構えて、アイシャさんが自分から厳しさを求めるようになればいい」と伝えます。


今回、ハンガリーを代表する気持ちで来日したヨージェフさん。アイシャさんが普段できることができないのが悔しかったそうですが、「彼女はまだ10歳。初めてのニッポンでできなくて当たり前ですね」。朝飛先生は「教え子をたくさん柔道ファンにするように頑張りましょう!」と伝え、握手を交わしました。


一方、アイシャさんは、仲良くなった仁菜さんと、クレープのお店へ。
「突然日本に来て(海外の道場で)柔道できるのすごいね」と話す仁菜さんに、「私は仁菜ちゃんすごいと思うよ。朝飛道場の練習はハードだから忍耐強いと思う」とアイシャさん。
さらに、「私が道場に初めて行った時、すぐに近くに来てくれて心強かったんだ。仁菜ちゃんがいなかったら道場にいられなかったと思う」と本音も。2人は朝飛道場杯に向け、「頑張ろうね!」と励まし合いました。

稽古3日目、朝飛道場の子どもたちと遊ぶヨージェフさんの姿が。すっかり仲良しになったようです。
アイシャさんは、朝飛先生に教わったすそ返しを猛特訓。お留守番だったヨージェフさんは、初めて見る技に「いつ覚えたんだ! すごいじゃないか」と驚き。

ヨージェフさんは、朝飛先生の指導法から大きな学びがあった様子。「朝飛先生は生徒に考える柔道を指導しています。何よりあのカラー道着は素晴らしい。あれを考え出すなんて天才です! ぜひマネしたいですね」と絶賛しました。

そして、いよいよ朝飛道場杯の日。くじで4人1組のチームを作り、4組ごとに総当たりの予選を行い、勝ち上がった2チームで決勝戦を行います。アイシャさんは7組、仁菜さんは8組に決まりました。

白熱した試合が続く中、7組の試合に。相手は親友の仁菜さんが大将を務める8組ですが、アイシャさんは先鋒なので、対戦するのは1歳下の二見帆香さん。激しい揺さぶりに対応する間もなく、小外刈で技あり。合わせ技で一本負けに。
悔しさで涙するアイシャさんに、「勝ち負けじゃないよ、自分との勝負だ。怖がらずに全力を出せばいい」とヨージェフさん。落ち着きを取り戻します。


第1試合は7組の負けとなり、次の試合も負けると予選敗退になる中、2試合目は大外刈で一本勝ち! ヨージェフさんから「自分の弱さに勝てたんだ。おめでとう!」と祝福の言葉が。

続いて、仁菜さんの試合。アイシャさんは「仁菜、頑張って!」と声援を送る余裕も出てきました。しかし、1学年上の神奈川県チャンピオンを相手に、合わせ技で一本負けという結果に。強い相手にも果敢に攻めた親友を、拍手とハグで称えます。

そして迎えた、7組の最終戦。対戦相手は小学2年生でしたが、一本背負投で技あり。
アイシャさんは敗れてしまいましたが、涙はなく、チームは引き分け! 決勝には進出できなかったものの、稽古の成果をヨージェフさんたちに見せることができました。

そして、別れの時。アイシャさんから感謝の手紙が。「親切に迎えてくれてありがとう。柔道の技術だけでなく、大切な礼儀も教わりました。ハンガリーに戻ったら道場の仲間に習ったことを伝えます。練習を頑張って、みんなのように強くなれるよう努力します」と読み上げます。さらに日本語で「優しくしてくれてありがとう。みんな大好き、また会おうね」と。

「アイシャちゃんが柔道一生懸命やっていると思ったら、朝飛のみんなもまた頑張れるので、お互い頑張りましょう」(朝飛先生)。


チームメイトの升水優菜さんが「アイシャちゃんが練習で『頑張って』って言ってくれる、そんなアイシャちゃんの姿が見れて、私たちも感動しました」と伝えると、涙が…。
親友の仁菜さんも涙を流します。そんな2人にアイシャさんが駆け寄り、ハグをする場面も。

最後に、ヨージェフさんのために特別に作ってくださったカラー柔道着のプレゼントが。「喜侍父」と漢字の名前も入っています。
アイシャさんには、「愛謝」の名前が入った朝飛道場の柔道着を。素敵な贈り物に、「ありがとうございます」と日本語で感謝を伝えました。

ニッポンの指導法で道場が激変!国際映画祭でレッドカーペットに



あれから1年。アイシャさんからのビデオレターを、朝飛道場の皆さんのもとへ届けます。ニッポンで学んだことや持ち帰ったものは、今どうなっているのでしょうか。

ヨージェフさんがいただいたカラー柔道着には、少し問題が。洗濯をした際、青い裏地の色が表面ににじんでしまったのです。朝飛先生いわく、「どうしてもにじんでしまう」とのこと。短時間で洗うしかないと教えてくださいました。


そんなカラー柔道着について、基礎が身につき、勉強になっていると話すアイシャさん。
ヨージェフさんも「青い部分が見えるかどうかで、子どもたちが襟をちゃんとつかめているか分かりやすいです」と話します。アイシャさんも、朝飛道場と九櫻でいただいた柔道着を愛用しているそう。

ヨージェフさんによると、カラー柔道着で学んだ練習法により、背負投から体落につなげる技術をチームメイトが身につけたそうで「あらゆる意味で道場全体にとても役立っています」と話します。

アイシャさんは、朝飛先生に習った寝技のすそ返しを見せてくれました。今も繰り返し練習していて、ニッポンから戻ってきてすぐ、道場のみんなに教えてあげたそう。「みんなで練習した技を、ハンガリーの道場でも実践できているのが嬉しかったし、すごいなと思いました」(仁菜さん)。


2025年6月には、柔道の地方大会にチームで出場し、団体戦で見事優勝!
さらに11月、ハンガリー最大の全国柔道大会が開催され、アイシャさんはこの大会に初めて出場。一進一退の攻防が続き、果敢に攻めたものの、残念ながら敗退という結果に。
しかし、チームメイトには大きな成果が! ニッポンから持ち帰った練習法によってチーム全体の技術が向上し、他の5人全員がメダルを獲得したのです。

さらに、アイシャさんたちがニッポンに招待されたことが、ハンガリーで話題に。
9月に開催されたハンガリー屈指の国際映画祭「シネフェスト・ミシュコルツ国際映画祭」で、当番組が「アスリートのニッポンへの旅」というタイトルでノミネート上映されました。

映画祭当日、2人はスターのようにレッドカーペットを歩き、作品の主人公として取材も。上映は立ち見が出るほどの大盛況で「柔道の認知度を上げるための貢献ができたのではと思います」(ヨージェフさん)。
アイシャさんは、もっとニッポンとの繋がりを持ちたいと、日本語の能力検定を受ける予定だそう。アイシャさんのお母さんも、「朝飛道場の子どもたちには、ぜひホームステイしにきてほしいです」と話します。「そういうチャンスがあったら、本当に子どもたちに行ってほしい」(朝飛先生)。


最後にアイシャさんが「朝飛先生と道場の皆さん、これからも頑張ってください」とメッセージを送ると、朝飛先生と子どもたちも「アイシャちゃん! 柔道頑張ろう!」と呼びかけました。

アイシャさんをニッポンにご招待したら、柔道の魅力を多くの人々に伝え、さらなる飛躍のために日々精進を重ねていました!

月曜夜8時54分からは、「世界!ニッポン行きたい人応援団」を放送!

サイズを変えたり仕立て直しが自由自在! 世界的ファッションブランドDiorも仕立て方を参考にしているという、日本の裁縫技術「和裁」を愛するスペイン人に密着!