アルファベット表記が多いクルマのグレード名! 国産主要メーカー3つの命名ルールを探ってみた

この記事をまとめると
■車名同様にグレード名にも由来や規則、法則がある場合が多い
■国産主要3メーカーのグレード名を分析
■それぞれ特色がありグレード名に注目するのもクルマの楽しみだ
グレード名にはメーカーごとの思想や商品戦略が反映される
クルマの名前にはさまざまな由来や意味が込められているが、じつはグレード名にも由来や規則、法則がある。今回はいくつかのメーカーを例にして、グレード名の由来や表現している意味について紹介していく。これを見ておけば中古車検索で役に立つかもしれない。
トヨタは「Z」が基本的に最上級グレード
どのメーカーもグレード名の統一化が進められているが、わかりやすいメーカーのひとつがトヨタだ。多くのモデルで最上級グレード「Z」、中間グレード「G」、エントリーグレード「X」、KINTO限定グレード「U」が基本となっている。明確な由来は不明だが、アルファベットの最後の文字が最上級グレードというのもわかりやすい。
なお、ハリアーには「Z」の後にレザー内装であることを示す「レザーパッケージ」という名がつくグレードがあったり、アルファードなどは「エグゼクティブラウンジ」などZの上に位置するグレードがあったりもする。そのため、Z、G、Xはあくまでも基本形だ。

なお、GRモデルも統一化が図られている。「RZ」が最上級グレード、「SZ」が中間もしくはエントリーグレード、「RC」が競技ベースグレードといった棲みわけだ。車種によってはRZのあとに「ハイパフォーマンス」とか「エアロパッケージ」といった名が付いたりもする。
このグレード名は、1993年に登場した80スープラに順じる形となっていて、先代86ではSW20型MR2を思わせる「GT」や「GT-Limited」などが採用されていたが、世間的にRZ、SZのほうが浸透しているのか、現在の形が基本形となった。
グレード名が伝統として残るケースは多い
伝統のグレード名がそのまま使われることが多いホンダ
メーカー内での統一が図られているトヨタに対して、「車種ごとでバラバラ」の傾向が多いのがホンダだ。多くの車種に跨ったグレード名は、スポーツ系グレードである「RS」ぐらいといえる。なお、RSはレーシングスポーツではなく、「ロードセーリング」の略で、ハイウェイを悠々と水上を帆走するように走る…そんな走りの気もちよさへの思いが溢れたネーミングとなっている。

ホンダはミニバンを中心に、象徴的なグレード名をしっかりと残してそのまま使っている印象だ。ステップワゴンのスパーダやオデッセイのアブソリュートなどがわかりやすい例といえる。また、伝統というにはまだ日が浅いが、エアーというグレード名もステップワゴンとフリードに採用されていて、ミニバンでは比較的グレード名の統一が始まった印象だ。
そのほかは車種ごとにグレード名が異なるので、自身が狙う車種のグレード構成はしっかりとチェックしておくのが必須だ。
日産伝統のグレードは「ハイウェイスター」
日産はグレードの集約化が進んでいて、標準車に1もしくは2グレード、その上にNISMOやAUTECHが用意されるのが基本形となっている。そのため、多くの車種に共通したグレード構成といったポイントは少ないといえる。多くの車種で用意されるのが「X」で、これが比較的需要の多い装備が備わった中間グレードといった位置付けなことが多い。
ただ、スライドドアを採用する乗用車に共通してラインアップされている上級グレードが「ハイウェイスター」だ。1995年にはじめて登場したハイウェイスターは、ラルゴにラインアップされたグレードでオーテックが手がけていた。しかし、いまや日産が標準車で送り出すグレードとなった。最上級グレードをベースにエアロパーツを装備しているのがその特徴となる。

ここまで3メーカーを代表例としてグレード名の紹介をしてきたが、これはほんの一例。メーカーによってグレード名が統一されているか否かはまちまちといえる。
ただ、由来や背景がしっかりとある伝統のグレードや、あえて日本語を冠するグレードもあったりするので、グレード名は注目してみると面白い。こうした違いを意識しながらクルマのカタログを見てみると、より楽しさが増すはずだ。
