【特別座談会】元メジャーリーガー「五十嵐亮太」と野球評論家が「大谷翔平」の今年の成績をガチ予想!

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″二刀流″の完全復活で空前絶後の記録が生まれる!

規格外の進化を続けるドジャースの大谷翔平(31)は今年、自身2度目となるWBC出場、そしてメジャー9年目のシーズンを迎える。はたして’26年の二刀流は、どんな成績を残すのか――。元メジャーリーガーの五十嵐亮太氏、藪恵壹氏、メジャーリーグ評論家でスポーツライターの友成那智氏の3名が激論を交わした。

五十嵐 昨年も、大谷選手には良い意味で裏切られたシーズンでしたよね。驚いたのは、6月に投手復帰してから10月のポストシーズンまでの投球内容ですよ。やっぱり進化して帰ってきましたよね。

友成 14試合の登板で47イニングを投げ、奪三振数が62と、投球回をはるかに上回っています。驚異的な復活というのが数字からもわかりますよね。

 僕も五十嵐くんも肘(ひじ)の故障を経験していますが、復帰戦で100マイルって同じ人間だと思えないですよね(笑)。しかも、コントロールも良くなっているでしょ。リハビリの期間に相当細かい部分まで研究をしていた証(あかし)でしょうね。

五十嵐 メジャーの投手であれば、佐々木朗希投手(24)のように、マイナーで調整登板をしてからの復帰が通常ルートですけど、昨年の大谷選手はリハビリ登板がメジャーのマウンドだった。彼にしか許されない「異例の調整」です。

友成 昨年8月に、投手復帰後11度目の先発登板で749日ぶりに勝利をあげると、ポストシーズンでも、初の勝利投手となりました。投手として、完全復活と言ってもいい活躍ではないでしょうか。

五十嵐 ’23年に怪我をした時よりも単純にフォームのバランスが安定していて、さらに直球の回転効率が良くなっているので、ストレートで空振りを奪う回数が増えましたよね。

ストライクゾーンで勝負できるし、真っ直ぐで押せるから四球が減った。しかも30歳を過ぎてから、メジャーでの自身最高球速を更新しました。進化した直球と完成度の高い変化球を昨年同様に投げられたら、今季も成績は間違いなくついて来ますよ。

故障リスクと世界一の称号…大谷翔平はどちらを重視するのか

友成  ’23年のWBCでも投打でチームを牽引して、日本を世界一へと導いたわけですが、今年の大会も二刀流での出場は可能なのでしょうか。

 僕は二刀流での出場は、反対ですね。’23年のWBC後に肘を故障してしまったことは記憶に新しい。さらに、エンジェルス時代と違って、ドジャースは10月のポストシーズンまで戦っていかなければいけませんから、かなり慎重になる必要があると思いますね。

五十嵐 僕は投げる可能性はあると思っていますね。たしかに故障リスクは気になる点ですが、大谷選手は昨年も実戦で調整を重ねた投手。WBCが終わったらすぐにメジャーのシーズンが始まりますから、開幕に調子のピークを持っていくのであれば、WBCを調整登板に使うというのも手ですよ。それは、山本由伸投手(27)も同じだと思いますね。

友成 僕もWBCでは打者に専念して欲しい気持ちが強いですが、彼は世界一に誰よりもこだわりを持っているプレーヤーですから、流れによっては登板もあり得ると思います。とはいえ、投げたとしても、決勝ラウンド限定、リリーフ限定など制限がつく可能性は高いでしょう。

五十嵐 とはいえ、今大会における大谷選手は、投手よりも打者としての存在のほうが大きいですよね。国際試合で長打を打てる選手というのは非常に大事で、ドジャースでは1番を任されているようにチャンスメイクもできて打点も稼げる選手ですから、打線に組み込まれているだけでも相手からしたら脅威ですよ。

『FRIDAY』2026年1月23日号より