人はなぜ夢を見るのか? 脳がつくる“良い夢と悪い夢”の正体【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】

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良い夢、悪い夢はどうして見るの?

人はなぜ夢を見るのか。その理由は、まだ完全には解明されていません。一般的には、日中の出来事や感情、記憶などを脳が整理し、処理する過程で夢を見ていると考えられています。

睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠の2つのパターンがあります。脳も体も活動が低下するノンレム睡眠では、成長ホルモンなどを分泌して体をメンテナンス。一方、脳の活動が活性化するレム睡眠では、日中の視覚情報や感情の整理を行っています。ノンレム睡眠中には単純な夢を、レム睡眠中にはストーリーのある夢を多く見ます。しかし、睡眠中は脳の記憶回路が機能しないため、人が覚えているのは、浅い睡眠時に整理した強い印象のある夢だけ。実際には、もっとたくさんの夢を見ています。

では、なぜ良い夢と悪い夢があるのでしょうか。夢を見るときは、「大脳皮質」の視覚情報を処理する「視覚野」という部分が活発に活動。そのため実際に見たもの、体験したこと、感情、思考といった断片的な情報からつくり出されていると考えられています。つまり良い夢を見る人は、ポジティブで楽しい体験や感情をより強く記憶していることになります。

悪い夢を見る場合は、「大脳辺縁系」の感情を司る「扁桃体」という部分も刺激され、不安や恐怖といった負の感情が引き起こされます。この部分はストレスがあると過敏になるため、悪い夢は心の不安やストレスを反映しているともいえるのです。

ノンレム睡眠とレム睡眠の周期

睡眠には役割の違うノンレム睡眠とレム睡眠があり、人は寝ている間にこの2つを繰り返しています。

ノンレム睡眠:脳を休めて体をメンテナンス
レム睡眠:脳を整理し体を休める

脳の中の記憶や感情が良い夢になり悪い夢にもなる

① 夢は『大脳皮質』で体験したこと、感情、思考といった断片的な情報からつくり出される。ポジティブで楽しい体験や感情をより強く記憶していると良い夢を見ることが多い。
② 感情を司る『大脳辺縁系』が刺激されると、負の感情が引き起こされ悪い夢を見る。ストレスがあると過敏になる部分のため、悪い夢は心の不安やストレスを反映しているといえる。

【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則