2025年1月10日からポーランドで公開されている映画「Putin(プーチン)」は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領を題材とした伝記映画です。「プーチン」では、プーチン大統領の姿をリアルに描くために、AIを駆使して主演のスワヴォミール・ソバラ氏の顔にプーチン氏の顔を重ねて再現する手法が用いられました。

Polish director uses AI to create biopic about Putin

https://tvpworld.com/84411727/polish-director-uses-ai-to-create-biopic-about-putin



Polish Putin film using AI to generate Russian leader’s face set for premiere | Notes From Poland

https://notesfrompoland.com/2025/01/08/polish-putin-film-using-ai-to-generate-russian-leaders-face-set-for-premiere/

The wild, AI-assisted biopic Putin doesn't want you to see

https://www.telegraph.co.uk/films/0/ai-assisted-biopic-putin/

以下が映画「プーチン」の予告編。「地球上で最も危険な男」と称するプーチン氏の半生を描いています。

PUTIN (2025) Official Trailer - YouTube

ポーランドの映画監督であるパトリック・ベガ氏は「当初、ロシアのギャングについての映画を撮影する予定でしたが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、『ロシア最大のギャング』であるプーチン氏に焦点を当てることにしました」と述べています。また、ベガ氏は「観客は連日、メディアでプーチン大統領の姿を見ています。そのため、たとえ最高の俳優に最高のメイクを施しても、その人物にプーチン氏だという説得力を持たせることができません」と指摘。

そこで、主演のソバラ氏はプーチン氏役を完璧にこなすために、プーチン氏のボディランゲージや歩き方、部屋の入り方などを2年間にわたり研究しました。また、ベガ氏はAIを駆使してソバラ氏の顔にプーチン氏の顔を再現することでプーチン氏の姿をリアルに描き出しています。ベガ氏は「実際にプーチン氏をスタジオに招いて撮影するという選択肢は全く考えていませんでした。本来、物理的な人間をスタジオで撮影しなければ、実在の人物を高い解像度で再現することはできませんが、AIはそれを可能にしました」と語っています。

「プーチン」は鑑賞した一部の人々から高い評価を受けており、2024年5月のカンヌ映画祭でベガ氏は「この映画に興味を持ったロシア人情報機関員から、アメリカ人バイヤーを装って20万ドル(約3100万円)の提供があった」と明かしています。

また、ベガ氏は「多くの配給会社や企業がこの映画に対して恐怖を抱いており、アメリカのある広報会社はロシアが自分たちの会社をミサイルで攻撃するのではないかと恐れています。しかし、この映画に対しては多くの国からの配給権を求める声が挙がっており、ロシア政府の怒りを買うことについて個人的には全く恐れていません」と語りました。

一方で、俳優の顔にAIでプーチン氏の顔を貼り付けるという取り組みについて創造性を高く評価する人々がいる一方、「倫理的に問題がある」と提起する声も挙がっています。こうした声に対しベガ氏は「プーチン氏は戦争犯罪で告発されています。そのため、今回の映画を撮影しても問題はないはずです」「プーチン氏は暴力的な言葉しか理解できないはずです」と主張しています。