BTS JINは全力でファンに“笑顔”を届ける 新曲「슈퍼 참치 (Super Tuna)」から見える優しさと誇り
BTSのJINが除隊後初となるデジタルシングル「슈퍼 참치 (Super Tuna)」を10月11日にリリースした。すると、13日午前8時まで57の国と地域のiTunes「トップソング」チャート1位を記録。さらに「ワールドワイドiTunesソング」と「ヨーロピアンiTunesソング」を同時に獲得する快挙を成し遂げ、世界中のARMY(BTSファンの呼称)が彼のカムバックを歓迎した。
「Super Tuna」はもともとJINの誕生日である2021年12月4日に、パフォーマンス動画としてYouTubeにアップされたもの。JINが愛する“釣り”をテーマにしており、「チャムチ!」(참치/日本語で「マグロ」「ツナ」の意味)と叫ぶ姿が実にチャーミングだ。手を合わせて魚の泳ぎを再現するようなダンスは、思わず一緒に踊り出したい気持ちにさせるもの。その結果、SNSではチャレンジ動画が次々と投稿されたことでも話題に。そんな思い出深い「Super Tuna」が、JINの除隊を待ってフルバージョンでシングル化されたのだから、ARMYたちが喜ぶのも無理はない。
しかも、その初披露の場として今年6月13日に開催された『2024 BTS FESTA : MESSAGE FROM JIN』をチョイスしたのも、実にJINらしいではないか。ARMYと一緒に楽しみたい。そのためにも自分自身を楽しませたい。そんな素直な気持ちが一切ブレない人なのだ。その結果、“ファン想い”と言われる行動につながっているのが、JINの大きな魅力である。
この『2024 BTS FESTA : MESSAGE FROM JIN』では、JINのハグ会も実施された。この企画も、JINたっての希望であったことがファンプラットフォーム「Weverse」のライブ配信で明かされていた。会社側が安全面やJINの健康面を考慮して、サイン会やハイタッチ会にしようと提案しても「僕を待ってくれたすべてのファンを抱きしめたい」「僕はどうしてもやりたい」と引かず、1カ月にもわたって交渉を続けたのだそう。
また、自分がそうしたいからしているだけであって、他のメンバーに「JINはやってくれたのに、なぜやらないのか?」といった雰囲気を作らないでほしいという注意点を述べるのもまた、JINの優しさを窺わせる一幕だった。
さらに、応募方法については「問題があったと思います。正直に言いますと、僕もその内容を聞いていましたが忘れてしまいました。それについてはあまり気を遣わなかったんです。大変申し訳ありませんでした」と頭を下げる場面も。胸が弾む話も、耳の痛い話も、いつだって自然体でありのままに話すJIN。その真っ直ぐな人柄は、きっと繕って築かれるものではない。
そんなJINだからこそ、兵役中も仲間から慕われていたというのも納得だ。ライブ配信では「僕は部隊で、すごく人気者だったんですよ。僕の口で言うのも恥ずかしいですが」と、仲間たちから贈られた寄せ書きを嬉しそうに眺めながら振り返っていたのも印象的だった。
次々と読み上げられたメッセージのなかには「中学生の頃から大ファンだったワールドスターと会話して一緒に叱られて、一緒に生活できて、良かったし、光栄でした」と兵役中の生活を想像させるものも。すると、すかさず「僕叱られたことはありません。僕はエースだったので」なんて言い返して笑いを誘っていたJIN。
K-POPアイドルにとって、ファンに会えなくなる兵役期間は大きな試練である。それゆえに除隊後のカムバックは、感傷的な気持ちに包まれた涙涙の再会になることも。だが、JINに至っては同じ涙でも笑い泣きがよく似合う。どんな状況になっても、ARMYが、そして自分自身が自然体で笑顔になることを目指し続ける。そんなJINのK-POPアイドルとしての誇りが、「Super Tuna」によく表れているようだ。
夏にはレコーディングを終えて、年内にはアルバムもリリースされるのではないかと示唆していたJIN。大きな試練を経てもなお変わらぬJINらしさで魅了してくた彼が、次はどんな作品でARMYたちを笑顔にしてくれるのか。JINのエンターテイナーっぷりに今後も目が離せない。
(文=佐藤結衣)

