「ゆとりがある広々した後席空間」をもつ軽自動車が人気

車を購入を検討している際、後席の快適性をチェックするために座ってみて足が組めるかといった足元空間の広さや、頭上スペースの余裕だったり、シートの柔らかさだったり、シートのリクライニングはついているのかといったポイントを重視する人は多いです。

いま一番人気があるボディタイプである軽スーパーハイトワゴンは、メーカー間の競争も烈しく、ユーザーが気にするこれらのポイントは十分に満たしていることがほとんど。普通車顔負けの広さや装備を備え、子どもが車内で立って着替える、なんてことも可能です。

軽自動車でなくとも、コンパクトカーなどでも「大人がゆったり座れる」ことを売りにするモデルもあります。

これだけ広いのなら大人4人でのドライブも快適なように思えるもの。しかし実際に座ってドライブに出かけてみると、広くてゆったりした空間があるはずなのに、なんだか落ち着かなかった、座り疲れてしまった…という経験をした人は少なくないでしょう。

コンパクトカーなどの後席は基本的に子ども向け

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車を利用するケースとしてもっとも多いのは、運転者1人、または夫婦やカップル2人まででの乗車で、日常的な買い物に使うというものです。

このケースでは後席に人が座ることが稀であるため、主に使われる席は前席のみ。そして前席は大人が座ることが前提として設計されます。

いっぽう、後席は主にチャイルドシートが不要になった子どもや高齢者などの体格が小さかったり足腰に不安がある人でも乗り降りの負担が少なくなるよう設計されることが、日常利用向けの車であるコンパクトカーや軽自動車では多くなります。

大人が長時間、快適に座って過ごすことはそこまで想定されていないため、長時間座っていると落ち着かなさを感じたり座り疲れてしまったりといったことが起きてしまうのです。

ひざ裏に手が入る?入らない?

もし後席で快適に過ごせる車を探しているのであれば、検討している車の後席に座った際、シートとひざ裏の間に手を差し込んでみましょう。

軽自動車やコンパクトカーは、このすきまに手が入ることがほとんど。シートの奥まで腰掛けても、拳が入るほどの隙間があいていたり、ふとももの途中でシートの前端が切れてしまっていたりする場合は体格にあっていないシートである可能性が高いです。

反対に、足が床についた状態で、太ももとシートの隙間がなくシートと体がしっかり密着した状態で座れる場合は体格にあったシートかもしれません。

実際にはそのほかにも疲労感につながる要素はあるため、体格にあうシートであるだけで一概に乗っていて疲れないとは判断できませんが、しっかりと座れることが疲労感の軽減につながることは確か。

足元や頭上の空間の広さなどだけでなく、こうしたポイントにも目を向けてみましょう。

疲れない後席を選ぶキーワードは「体圧分散」

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前席後席かかわらず、シートが体を支えるお尻から太ももまでの面を増やすようにする「体圧分散」を意識することが疲れにくくなる座り方となります。

ひざ裏に隙間がある場合や、シート前端が太ももの途中で切れてしまっていると、それだけ体を支える面が減ってしまうため、これが座っていて疲れやすくなる原因のひとつです。

また、反対に子どもなど体格が小さい人で、深く腰掛けた状態ではシートの前端がひざ裏よりも前にあるような場合、ふくらはぎが圧迫されてしまい血流が悪くなってしまい、ひざの位置を合わせようと浅く腰掛けると、背中が浮いてしまい、やはり体を支える面は減ってしまいます。

運転席や助手席であれば座面の高さや角度を調整することができますが、後席では調整ができないか、リクライニングがある程度ですので、後席に人を乗せ長距離ドライブに行くことも想定して車を選ぶ際は、誰を乗せるかも含めて検討してみることがオススメです。