そして「パク・インソンのキャラクターは、短時間で痛快な一撃を与えるような、そのような性格の人物ではないと思います。僕が思うに、パク・インソンは“強者にも弱く、弱者にも弱い”人物です。いくら自分の立場が変わって、心強いボディガードができて、今すぐ10億ウォン(約1億円)が手に入ったとしても、自分の家族の危険を冒して大胆な行動をするようなキャラクターではないと思います」と分析した。

チェ・ジョンヒョプは劇中で、社長のキム・ソンジュと協力するが、「スマートフォンに閉じ込められた」という設定上、パク・ソンウンは声だけで登場し、事実上チェ・ジョンヒョプがドラマ全体を引っ張っていった。これに対するプレッシャーはなかったのだろうか。チェ・ジョンヒョプは「最後までそのプレッシャーを克服できなかったと思います」と告白した。

彼は「克服するために撮影を通して本当に努力しました。毎瞬間、毎シーンを撮影しながらたくさん工夫して、監督とたくさん話しました」とし「撮影を通して、スマートフォンを前にセリフを言って会話もしたのですが、それ自体がプレッシャーでした。人間と会話することも簡単ではないのに、機械を人間だと思って1人で会話しながらドラマを(1人で)引っ張っていかなければならないというプレッシャーが重なって、すごく大変でした」と打ち明けた。

劇中で恋愛シーンを披露したソ・ウンス、父親役のアン・ネサンなど、チェ・ジョンヒョプは今回の作品を通じて多くの俳優たちと共演した。特に彼はマフィ役を務めた俳優のキム・ソンオとの共演について「最初はすごく怖かったです。先輩はノワール的なイメージが強かったです。初の撮影がよりによって頬を殴られるシーンでした」と振り返った。

そして「もっと親しくなった状態で撮影していたら良かったと思いますが、よりによって初対面がそのようなシーンだったので、余計に怖かったです」とし「しかし、そのようなイメージがあるとは思えないほど、優しくて本当に温かい方でした。終盤に進むに連れて親しくなって、おしゃべりもたくさんして、撮影の時にお互いにアドリブを作ったりもしました。演技的にもすごく助けていただきました」と言及した。

1993年生まれで今年31歳のチェ・ジョンヒョプは、南アフリカでモデルとして活動を始め、その後にウェブドラマ「揺れたサイダー」「今日も無事に」などで主演を務め、俳優として活動を始めた。“モデル”のチェ・ジョンヒョプは、何がきっかけで“俳優”を夢見るようになったのだろうか。

チェ・ジョンヒョプは「モデルの仕事は、親しい兄さんに勧められて始めました。当時は夢もなく、やりたいこともなかったのですが、『モデルをやってみたら?』と言われて挑戦してみました。しかし、オーディションを受けるたびに何度も直前で落ちました。なので根性で『デビューだけしてみよう』『雑誌の撮影でもランウェイでも、1度だけやってみよう』という気持ちで韓国まで来ました」と振り返った。

続いて「その後に韓国で雑誌の撮影もして、本格的なモデル活動をすることになって、エージェンシーに入りました。当時、室長が僕を見て『退屈するたびに読んでみろ』と言って何度もシナリオをくれました。何度も読んでいたら、案外楽しいかもしれないと思いました。そしてオーディションを受けるようになって、演技を始めたのですが、俳優として何かを表現できるのがいいなと思って、挑戦することになりました」と説明した。

また「もちろんその後も演技のオーディションを受けるたびに落ちたり、『どうして演技をやっているのか』と言われたり、悪口を言われたり、簡単ではありませんでした。その時も『とにかく受かってみよう』という根性が湧いてきました。それ1つだけを夢見て突っ走ってきました。いざオーディションに受かったら、『台本読み合わせの時にテーブルに座ってやりたい』という新たな目標ができました。その後も引き続き目標が1つずつできて、その目標のおかげで今までずっと続けてこれていると思います」と語った。