中国の「干支の引継ぎ式」で一触即発?(画像は『MustShareNews 2023年1月23日付「China Zoo Tiger Attacks Rabbit During CNY Ceremony, Bunny Seemingly Survives Scare」(Source: Douyin)』のスクリーンショット)

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中国では今月22日に旧正月「春節」を迎え、干支も「寅」から「卯」へとバトンタッチされた。その直前には動物園で「干支の引継ぎ式」が行われ、ウサギとトラがお披露目されたが、突然トラがウサギに襲いかかり、あわや流血の大惨事となるところだった。シンガポールのメディア『Mothership.SG』などが伝えている。

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中国北部の山西省にある臨汾市(りんふんし)動物園で、旧正月を前にした今月20日に「干支の引継ぎ式」が行われた。園内の式典会場では同園の飼育員である男性2人が、今年の干支のウサギと昨年の干支だったトラの赤ちゃんをそれぞれ手に抱いていた。

そして寅年から卯年へと年が変わることを象徴するように、ウサギとトラは同じ台の上に並べられた。トラは当初、ウサギに鼻を近づけて匂いを嗅いでいたが、その直後に両前足でウサギを鷲掴みにし、首元にいきなり噛みついたのだ。その瞬間、式典に集まった関係者からは悲鳴があがり、辺りは一時騒然となった。

幸いにも2人の飼育員がすぐさまトラをウサギから引き離したことで、ウサギは九死に一生を得ることができた。この時の様子を撮影した動画は中国国内のSNSに投稿されるとたちまち拡散され、トラの行動に驚いた人々からこのような声があがった。

「これだから2023年はすでにめちゃくちゃなのか?」
「来年の辰年には、この動物園で何が起きるか待ちきれないよ。」
「昨年の寅年の行動によって今年の卯年に報いを受けるんだよ。このトラがウサギを襲ったことがそれを意味する。」
「なんてバカなことするんだ。トラはウサギを捕食する動物だから、より注意する必要があるのに! 新年にウサギが死んだり怪我したりするのは望まないよ。」

なお式典はその後も続行されており、再びウサギが襲われないように飼育員がウサギとトラをそれぞれ抱いたままでカメラに向かって今年の抱負を語り、かろうじて終わったようだ。ウサギは一般的にフレンドリーで温和な性格だと言われており、今回のウサギもおとなしくて逃げることがなかったためトラに襲われてしまったようだ。

ところがウサギは意外にもヤンチャな一面があり、2021年5月にはイギリスでペットのウサギが台所を手の施しようがないほど泥まみれにしていた。飼い主は「ウサギはおとなしいものだと思った」と吐露し、当時注目を集めていた。

画像は『MustShareNews 2023年1月23日付「China Zoo Tiger Attacks Rabbit During CNY Ceremony, Bunny Seemingly Survives Scare」(Source: Douyin)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)