浅野拓磨(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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14日、着々とワールドカップの準備が進んでいるドーハ市内同様、日本代表にも次々に選手が合流している。この日は吉田麻也、浅野拓磨、板倉滉、伊藤洋輝、シュミット・ダニエル、上田綺世、前田大然が合流した。吉田はランニングの際、早速長友佑都や柴崎岳とともに先頭に立ち、チームを牽引していた。

練習後、ケガでメンバー入りすら不安視されていた浅野拓磨が報道陣に対応した。前回のロシア大会で、浅野はワールドカップ出場を決めるゴールを挙げながら本大会のメンバーからは漏れ、バックアップメンバーとして帯同したもののチームより先にロシアを離れることになった。

「前回のワールドカップロシアを離れた瞬間から僕はここしか見てなかった」と語る浅野は9月に右膝靱帯を断裂。「『ここでか』って僕自身すごい感じましたし、サッカーの神様がなかなか簡単には自分をいい方向に行かせてくれない」と思ったそうだ。

だが浅野は切り替えた。「まず(大会に間に合いそうな)このタイミングでケガしたことを本当に幸せに感じて、自分がやれる準備をやるしかないと本当に心の底から感じたので、そこは自然とポジティブに、次に向けて準備はその瞬間からできた」と言う。

リハビリの成果もあって所属するドイツ・ボーフムの全体練習には合流するまでになったが、結局リーグ戦には復帰しなかった。だが監督から他にも好調な選手がいるので「無理しないでいい」と言われて納得し、「最後の最後まで自分の練習もできましたし、いい状態でカタールに入れた」「もう問題ないです」と笑顔を浮かべた。

ワールドカップ初出場を狙う浅野だが、森保一監督が若手選手の選択にFWとしては一番のベテランになった。そのぶん、他の選手よりも責任は重くなる。またケガの間、ヨーロッパにスタッフを派遣して浅野の回復を手助けした監督の期待にも応えたいはずだ。

浅野は「年齢とかベテランとかっていうのはあんまり考えてなかった」という。そして「試合に出てチームのために走って点取って勝利に貢献するイメージしかもう湧いてない」「毎試合ゴール取ってチームの勝利に貢献するっていうのも決めてます」と、昔と変わらない元気いっぱいのコメントを残した。


【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】