熱海でスイーツ旅。話題のお店&アカオフォレストの花々を満喫

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こんにちは。スイーツを偏愛するスイーツライター、chicoと申します。

近頃、熱海がアツいスイーツエリアになっていて、新店も続々オープンしているらしい……。そんな話を聞いて、いそいそと、スイーツとお花の癒やしを求めて1泊2日の旅へ出かけました。

東京駅

都心からすぐの別世界、春の熱海へいざ

熱海といえばやっぱり特急「踊り子」。2020年春から運行が始まったリニューアル車両には初めて乗ります。座席の色がより爽やかなブルーになったのに加え、窓際の席にはコンセントが設置されたのが嬉しいところ。

ゆったりした席に広い窓。車窓の景色が、ビルから住宅街、長閑な自然へと流れます。

小田原を過ぎたあたり、トンネルを抜けるとぱっと広がる眩しい海。車内あちこちで小さな歓声が(もちろん私も!)。

ACAO FOREST(アカオ フォレスト)

花と海が織りなす、映えすぎる世界へ

約1時間半でJR熱海駅に着きました。東海バスに乗り15分ほどで「ACAO FOREST(アカオ フォレスト)」に到着。さて、熱海の春を全身で楽しみましょう。

海を見下ろす丘に広がるフラワーガーデンを散策します。

菜の花の中に切り株ベンチが

取材に伺った3月は、ちょうど菜の花が見頃でした。海のブルーに黄色がなんとも鮮やか!

個性あふれる12のガーデンが点在

イングリッシュローズガーデンはチューリップが満開。5〜6月にはバラが最盛期を迎えるそう。うわ〜、それも見たいなぁ。

お花が満開の大きなイースターエッグや海に飛び出すようなブランコなど、インスタ映えスポットもあちこちに。

COEDA HOUSE(コエダ ハウス)

海と空を見晴らす絶景カフェ

お花の可憐さに心躍らせながら、カフェ「COEDA HOUSE(コエダ ハウス)」へ。ここ、気になっていたんです。

独創的な建築は、日本を代表する建築家・隈研吾さんによるもの。

木を積み重ねた特殊な構造と、庭園に溶け込む一本の木のようなデザインが印象的。目の前は海!

橙チーズケーキ(税込400円)。数量限定

最高のシチュエーションでいただいたのは、熱海特産の橙(だいだい)を使ったチーズケーキ。香ばしい底生地も、ほろっとまろやかにとろけるチーズケーキも、きゅんと酸味が利いていて爽やかです。ルックスも「COEDA HOUSE」の柱にちょっと似ていますね。

ドリンクは、甘酸っぱくてフローラルな「ハイビスカスローズ&エルダーフラワー」にしました。
木の温もりに包まれる店内もいいけれど、デッキで海とお花の中に身を置いて、ゴクゴク飲むのも気持ちいい!

HOTEL MICURAS(ホテル ミクラス)

癒やしのインフィニティ温泉と絶品フレンチ

再び東海バスに乗り込み6分ほど。バス停「サンビーチ」で降りると、どーんと海!

振り返れば、ビーチのまん前にありました「HOTEL MICURAS(ホテル ミクラス)」。本日のお宿です。

シックなお部屋でごろごろと海を眺めて過ごす。それだけでもう贅沢。永遠にごろごろしていたいですが、まずは温泉!

この眺め+美肌の湯だなんて、何回も入ろう

でました、インフィニティ露天風呂! 空と海、お風呂が境目なくつながっているみたい。海に浸かっているような開放感がたまりません。

朝には海からの日の出も望めるし、年に10回ほどの海上花火もここから独り占めできるとか(最高では?)。

いい気分のまま、お待ちかねの夕食へ。「ミクラスダイニング」で、地元食材や有機野菜を使ったフレンチのコースをいただきます。

日が暮れてくると海辺がライトアップされ、幻想的な光景に。

豚肉のパテ マスタードソース

「豚肉のパテ マスタードソース」は、噛むほど旨みじんわり。

お魚は「鰆(さわら)のヴァプール トマトクリームソース」。ふっくら蒸し焼きした鰆は優しい旨み。その鰆を魚の出汁をベースにしたトマトクリームソースと、胡麻ドレッシングであえた紫大根が彩ります。

「国産牛フィレ肉のロティ バルサミコソース」は、きめ細やかなお肉が舌に優しく寄り添うよう。

デザートは「ガトーショコラといちごのピュイダムール風」。ピュイダムールはパイ生地にカスタードクリームを詰め、表面をキャラメリゼしたパリトロ食感のフランスの伝統菓子。そんなピュイダムールが、ガトーショコラ、いちごソルベと見事に融合しちゃっています。

かけられた胡椒がまた良くて。胡椒のほのかなフルーティーさがいちごをひき立てつつ、甘さに上品なキレをまとわせてくれるんです。デザートまでぬかりなくおいしい。ごちそうさまでした!

料理、景色、温泉と全方向から癒やされました。

La DOPPIETTA(ラ・ドッピエッタ)

静岡とイタリアがジェラートに融合

2日目は、ホテルから徒歩1分ほどの熱海銀座商店街を楽しみます。シャッター通りの危機から見事に復活、レトロと今どきが混在する活気あふれる商店街に。スイーツのお店も続々と増えているんです。

ありました、ジェラテリア「La DOPPIETTA(ラ・ドッピエッタ)」。青が眩しい。こちらはシェア店舗になっており、入って右側がLa DOPPIETTAです。

奥のラボでつくるできたてジェラートがずらり

イタリアのカルピジャーニ社のマシンを使った伝統製法のジェラートに、掛け合わされる静岡の恵み。ときには収穫も手伝い、生産者から直接仕入れるという、地元の提携農家の果物が使われています。

300以上のメニューから旬の18種が並ぶ

牧之原市のメロン、静岡市清水区の青木農園の柑橘類、沼津市西浦地区のレモンなど、季節に合わせた果物のジェラートほか、東伊豆町稲取の田村ファームのアイコトマトなど、地元野菜を使ったフレーバーが出ることも。

地元で「熱海こがし祭り」もあるほど親しまれている麦こがし(大麦を炒って粉にしたもの)も「こが塩キャラメル」になっています。

どれにしようか悩むなぁ(楽しい)。

トリプル(税込600円)。あれもこれも!

「丹那ミルク」、「稲取キウイ」、「ラズベリー」のトリプルにしました。人気No.1の「丹那ミルク」は、柔らかなミルク感でふんわりとろけて、後味さっぱり。フレッシュミルクの爽やかさに満たされます。

ところで、話していてお互い「あれ?」となったんですが、ジェラートを監修している佐藤雅之さん、7年ほど前に代官山のバールで取材させてもらった方でした。熱海での思わぬ再会。凄腕シェフのジェラート、おいしいわけです。

Organic Box(オーガニックボックス)

静岡茶がひんやりほどける、やさしいかき氷

続いてはすぐそばの「Organic Box(オーガニックボックス)」へ。色とりどりのシロップやスパイス、ハーブの瓶が目印です。

4坪ほどの小さなお店は、なんと調剤薬局の一角に。店主・杉本さんのご両親の薬局を一部リノベーションして開業したのだそう。

自然の恵みが生きるやさしいシロップ

こちらでは、自家製シロップでつくるドリンクやかき氷がいただけます。シロップは着色料、香料、安定剤などは使わず、季節の果物をビタミン、ミネラルが残った未精製の「有機砂糖」に2週間、じっくり漬け込んでつくるそう。

7月ごろには農薬不使用の熱海の梅もいい具合に

フルーツはどれも、植物や土が持つ自然の力を引き出す、オーガニックな農法で育てられたもの。野生味あふれるパワフルな味わいをシンプルに味あわせてくれます。

レモネード&ミントサイダー(税込600円)

まずは湯河原のレモンと三島の無農薬ミントのサイダーでリフレッシュ。シュワっと広がる甘酸っぱさと爽快感。これ、歩いて3分ほどのビーチで飲むのも気持ちいいかも!

春〜9月ごろだけのお楽しみが、かき氷。シロップをかけるのでなく、シロップを凍らせて削るタイプなので、エアリーなシャーベットのように味わえます。

果物系もいいですが、静岡といえばお茶のかき氷はハズせません。使うのは熱海のお隣、函南(かんなみ)の農薬不使用の抹茶やほうじ茶。しかも、柔らかく香り高い一番茶だけだそう。

抹茶 or ほうじ茶、どっちもいいなぁ……。

ここはゴーラー(かき氷マニア)にならって両方いただきます。

まずは、抹茶から。はらりふわりと舌にほどけると、閉じ込められていた抹茶の心地よい香りがふんわり。一方、ほうじ茶は焙煎の香ばしさがスッと広がります。

「抹茶×ミルク」は抹茶氷の下に丹那ミルク氷、オーガニックの餡が。「ほうじ茶×ミルク」はほうじ茶氷の下に丹那ミルク氷、底にはオーガニック黒蜜が潜んでいます。ストレートにお茶氷を味わったら、途中からミルク氷を混ぜるとまろやかラテ感覚。からの宇治抹茶感と変化して最後までずっと飽きずにおいしい!

和栗菓子kiito -生糸-

生糸のようなモンブランをお土産に

もう一軒、同じく熱海銀座の「和栗菓子kiito -生糸-」へ立ち寄ります。

テイクアウトはこの小窓から

こちらのお店は、絞りたてモンブランの先駆け、京都「和栗専門紗織」と、熱海一の老舗旅館「古屋旅館」の共同プロデュース。

くりぐりしい「紗織」のモンブラン、好きなんですよね。熱海で出合えるとは! そしてお持ち帰りできるなんて! ひとつお土産にしていきましょう。

注文後、目の前で絞ってくれる、持ち帰り専用モンブラン「結-yui-」(税込1,600円)。

サクサクの和三盆メレンゲ、優しい甘さの和栗マロンクリーム、甘くない生クリームに、糸のように繊細な熊本県上益城郡産の和栗のマロンペーストがたっぷり。ふんわりほどけ、栗そのもののぼくとつとした香りがもう、溢れんばかりでした。

そろそろ帰路へ。熱海駅までは徒歩で15分ほど。坂道なのでバスでもいいけれど、街を歩きたくて。他にもあれこれ気になるスイーツに後ろ髪引かれながら、再び特急「踊り子」で東京へ帰ります。

気軽にサクッと行けるのも熱海の魅力。また近々訪れようと車窓の海に誓うのでした。

東京駅

掲載情報は2022年5月18日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。