“いつ売るか”ではなく、“どれだけ長く保有するか”が資産成長キーワードの「グローバルAIファンド」、必勝法は相場の小波ではなく時代の大波に乗ること
田村 基準価額の動きを毎日見ていると、1日に5%程度、約1500円も基準価額が動くとヒヤヒヤされる気持ちはわかります。ただ、当ファンドのトータルリターンは今年1月は8.0%、2月は2.23%と、今年になっても月間のプラスリターンを重ねています。日々の基準価額の変動は大きいのですが、それらを1カ月間、1年間と少し長い期間で見ていただくと、当ファンドがしっかりとしたリターンをお返しできる商品であるということが分かっていただけると思います。AI産業の成長は、始まったばかりだと思います。これから続く成長を、長い目で楽しみにしていただきたいと思います。
――運用の立場では、現状をどう見ていますか?
滝沢 米国の長期金利が急上昇している局面において、米国のテクノロジー株などの高成長銘柄が下落しているのは確かです。2月下旬から3月の上旬にかけて、米国10年国債利回りが1.6%台に乗せるほどに大きく上昇したために、米国のNASDAQ指数などは高値から10%ほど下落しました。ただ、このような金利の急上昇局面でテクノロジー株が下落するということは、過去にも見られた現象です。ここ10年を振り返っても、2013年、2016年後半、2018年前半などに金利上昇局面がありました。この時にもテクノロジー株は金利が急上昇した際には一時的に下落しましたが、その後は金利が上昇する中でも、業績の伸び率を評価して株価が回復し、結果的に市場インデックスを上回る上昇になっています。
好業績企業などファンダメンタルズが優れた企業が市場全体の下げに連動して株価が下落した場合は、むしろ、投資のチャンスだと前向きに考えています。
――直近の運用状況は?
滝沢 2つの動きがあります。1つは、既に保有している高成長銘柄について株価が下がった局面で一部買い増しています。例えば、テスラは株安で保有比率が落ちたところを買い増して保有比率を引き上げました。また、デジタル広告の分野で今後の成長期待が高いトレードデスクは、ここへきて株価が下落しましたのでウェイトを引き上げています。不動産取引にAIを活用して新しい不動産取引の仕組みを提供しているレッドフィンも、今回の下落局面で買い増しています。
一方、ワクチン接種の拡大によって今後の経済回復が見込まれる中で、AIを活用して事業効率を高めようと取り組んでいる企業群について昨年夏頃から、新たな組み入れ対象として保有を進めています。デルタ航空、ゼネラル・エレクトロニクス、JPモルガン、ディズニーなどが、今年になってパフォーマンスに寄与するようになっています。NYダウに採用されるような伝統的な大型企業が多いですが、これら企業がAI活用によって非常に大きな変化が生じています。
