最先端スマートビル「東京ポートシティ竹芝」が提案するニューノーマルな働き方! IoTを活用したウィズコロナ時代の巨大都市構想がスタート!

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●IoT技術を駆使したスマートビル「東京スマートシティ竹芝」オープン!
ソフトバンクおよび東急不動産は14日、東京都港区の竹芝エリアの再開発構想「スマートシティ構想」による商業ビル「東京スマートシティ竹芝」を開業しました。

竹芝エリアにおけるスマートシティ構想とは、
同エリアをデジタルおよびコンテンツ産業の集積による国際ビジネス拠点とすることを目的としたものです。

竹芝エリアは港や空港が近く、古くから海や空の玄関口として発展してきましたが、
・ビルおよび都市構造の老朽化
・地元商会の解散
・最寄り駅(JR浜松町駅)から高速道路によって分断されたアクセスの悪さ
これらの問題から、長らく開発の進まない場所となっていました。

日本政府や東京都は未来構想である「Society 5.0」実現のためにスマートシティの実現を強く推進しており、竹芝エリアは、いま、その最先端モデルとして生まれ変わろうとしています。


竹芝の街全体が大きく変革しようとしている

東京ポートシティ竹芝の建設は東急不動産が行いましたが、その設計やエリア構想の段階から深く関わってきたのがソフトバンクです。

ソフトバンクは東京ポートシティ竹芝へ2020年度中の本社移転を予定しています。
同ビルにはソフトバンクが目指すスマートビルシステムが多く活用されており、IoT技術やAIを活用した新しい生活およびビジネススタイルの提案が行われています。

ソフトバンクおよび竹芝プロジェクトでは、これを
「人々が“自ら情報を収集する”のではなく、街から自動的に発信された情報を元に“自然と行動決定・行動変容していく”将来像」
このように呼称し、ビジョンとして掲げています。


IoTによって様々な情報を集積しAIがこれを解析、人々へ発信することで効率的な商業活動や行動変革のきっかけを与えていくのがスマートビルの要点となる


●ニューノーマルな仕事スタイルを象徴する「スキップテラス」
前述のように、東京ポートシティ竹芝は、これ1つで完結するプロジェクトではありません。
100年に一度とも言われる東京都内の巨大再開発構想の一環であり、竹芝エリアのみならず、渋谷から恵比寿、品川、高輪ゲートウェイ、浜松町方面に続く山手線沿線一帯すべてを巻き込む都市構想なのです。

竹芝エリアのスマートシティ構想「竹芝プロジェクト」には約50社が参画し、さらに約40社からなる竹芝地区まちづくり協議会も関わっています。


単なる最先端ビルの建設ではない。地域すべてを再開発し活性化させていくことが目標となる



竹芝の名所である浜離宮恩賜庭園を囲むように街が再開発される


ソフトバンク本社が移転予定の東京ポートシティ竹芝・オフィスタワー


JR浜松町駅と東京ポートシティ竹芝・オフィスタワーは、全長240mのポートデッキによって接続される

東京ポートシティ竹芝のオフィスタワーには広い階層型のスキップテラスが併設されており、これまでの画一的なオフィスビルの概念を一掃する提案がなされています。

奇しくも都市構想やビル建築の最中に新型コロナウイルス感染症問題(コロナ禍)が発生し、人々の生活スタイルやビジネスモデルそのものも大きな変革を求められる時代へと突入しました。
その流れは、スマートシティ構想の追い風となった可能性もあります。

・人々の過度な「密」を能動的に回避するため、ビル内に1300箇所以上も設置されたIoTセンサーが人流をコントロール
・清掃やセキュリティなどへのロボット技術の登用によって、少ない人材でも効率的にビルメンテナンス
・ウィズコロナ時代に即した、場所にとらわれないゆとりある働き方や生活を手助けする空間を提供

過度/過密な労働スタイルから「ニューノーマル」と呼ばれる新しい働き方と生活へ。
各種イベントにも活用されるスキップテラスの存在は、オフィスビルの新しい在り方を象徴する場所となるでしょう。


スキップテラスには、なんと水田がある。都会に住む人々に四季を感じせる工夫だが、こういった驚きや楽しさが仕事の中に「生活」を思い出させてくれる


水田のほかに菜園やハーブ園もある


広く明るいレストスペースは、休日にはイベントスペースとしても活用される


●竹芝エリアから始まる大変革
東京ポートシティ竹芝の開業を皮切りに、竹芝エリアは大変革の時代を迎えます。

ソフトバンクの宮内社長は記者説明会で、
「コロナによって(働き方は)激変した。ますますデジタルシフトは進んでいく。

働き方がガラッと変わる。このビルをスマートビルディングにしたのは非常に良いタイミングだった。

竹芝を最も進化した街にしよう」
このように語り、東京ポートシティ竹芝を単なる本社ビルとしてだけではなく、同社が目指すデジタル・トランスフォーメーション(DX)の拠点として活用していく姿勢を強く示しました。


スマートシティ構想は始まったばかり。ここから2.0、3.0へと進化させていく計画だ

コロナ禍によって大きく変わる世界と働き方。
ウィズコロナ時代のニューノーマルな生活。

私たち自身の心がけや助け合いだけでは変えられない部分こそが、都市機能やオフィス環境です。
東京ポートシティ竹芝を中心とした竹芝エリアのスマートシティ構想は、そんな街の構造そのものを変え、人々の行動を能動的に変えていこうというものです。

その生活に私たちは順応できるのか、ニューノーマルにどう馴染んでいくべきなのか。
次は働く私たちの姿勢が問われることになりそうです。


執筆 秋吉 健