ソースネクストの新型翻訳機「POCKETALK(ポケトーク) S」のここがスゴい!
ソースネクストの翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」シリーズは、
国内の音声翻訳機市場において、9割以上のシェアを獲得している。
※BCNの「音声翻訳機」月間販売台数シェア(2019年1月〜2019年10月)による。
国内において音声翻訳機を手がけるメーカーは20社近くあるが、現状ではソースネクストの「POCKETALK」の一人勝ち状態だ。
そんな「POCKETALK」の最新機種「POCKETALK S(ポケトーク・エス)」が、2019年12月6日から順次発売される。
これまでの「POCKETALK」に比べて大きくアップデートされた「POCKETALK S」をチェックしていこう。
なお、今回のレビューで使用している「POCKETALK S」は、2年間のグローバル通信付きのホワイトモデル。発売前の試作機のため製品版とは異なる場合があることをあらかじめ了承いただきたい。
■パッケージ内容をチェック
まずはパッケージの内容物についてみていく。
個装箱を開けて、
・スタートガイド
・取扱説明書
・ユーザー登録カード&ハードウェア保証書
・POCKETALK S 利用規約
これらを取り出した後、本体やACアダプタを取り出す。
個装箱自体も片手で持てる大きさ
個装箱を開け、用紙類を取り出したところ
スタートガイドは、ふたつ折りされた見開き1ページのみ
取扱説明書は、日本語表記のみ
POCKETALK S 利用規約の冊子は、日本語と英語の2カ国語表記
同梱品の用紙類は、そのほとんどが日本語表記のみとなっている。
「POCKETALK S 利用規約」の冊子は、「プライバシー・ステートメント」および「グローバルSIMサービス利用規約」の記載もされており、日本語表記に加えて英語表記のページもある。
本体のほか「USB充電器」と「充電用USBケーブル(USB Type-C)」が同梱する
グローバル通信付きモデルは本体にSIMが内蔵されているため、別途SIMカードが同梱しているということはない。
■前モデル「POCKETALK W」との比較
機能面ではさまざまなアップデートが施されているPOCKETALK Sだが、本体の外観もこれまでのPOCKETALKに比べて大きく変更されている。
前モデルの「POCKETALK W(ポケトーク・ダブル)」と比較してみた。
左が前モデルの「POCKETALK W」、右が「POCKETALK S」
上が「POCKETALK S」、下が前モデルの「POCKETALK W」
POCKETALK Sを手に持ったところ
初代モデルのPOCKETALK、前モデルのPOCKETALK Wともに楕円形だった外観が、今回のPOCKETALK Sでは、スクエアな形状に変化しており、サイズ感も名刺サイズとかなり小型化されている。
正面から見比べると高さが異なることに加えて、ディスプレイの大きさが違うことにも気づく。POCKETALK Wに比べて本体が小さくなっているPOCKETALK Sだが、ディスプレイのサイズは、POCKETALK Wの2.4インチに比べ、2.8インチと大きくなっている。
解像度も、POCKETALK Wの320×240ドットから640×320ドットにアップしているため、より見やすくなっているのだ。
さらに、POCKETALK WとPOCKETALK Sを横から見てみると、厚みの違いも分かるだろう。厚みもPOCKETALK Wの17.5mmからPOCKETALK Sでは11.5mmと、薄型化した。実際に手に持ってみると、かなり小型なデバイスといった印象を受けるはずだ。なお、音声翻訳は74言語に対応する。
■待望の画像翻訳を搭載
実は、ソースネクストが初代のPOCKETALKを発売して以降、他社からも多くの翻訳機が登場している。その中には、これまでのPOCKETALKでは搭載されていない便利な機能が搭載されている製品もある。
そのひとつが、内蔵カメラで撮影した画像を翻訳するという機能だ。
これまでのPOCKETALKにはカメラが搭載されていなかったが、POCKETALK Sでは背面にカメラを搭載し、撮影した画像の文字列や文章を自動翻訳してくれる「カメラ翻訳」機能を実装している。
メインメニューの右上には「カメラ翻訳」、ほかにも「単位変換」「英会話」の機能も備える
本体の背面には約800万画素のカメラを備える
撮影した画像を翻訳した画面
翻訳文の確認だけでなく、原文の読み上げも可能
内容物で紹介した「POCKETALK S 利用規約」の冊子内の英文をカメラで撮影して翻訳してみた。まずは、原文の上に翻訳された文章が表記される。その翻訳された文章をタップすると、翻訳文だけ表示される。その下には、原文が何語なのかが表記され、さらに右向きの三角マーク(再生ボタン)をタップすると、原文を音声で読み上げてくれる。
原文が何語なのか分からなくても翻訳でき、さらに原文の言語も教えてくれるので、この「カメラ翻訳」は、渡航先ではかなり重宝する機能だろう。なお、発売時には55の言語に対応する予定だ。
ほかにも、渡航先などで重宝しそうな機能として「単位変換」も備えている。
一方で、語学学習用の機能として「英会話」機能も搭載している。これまでのPOCKETALKを利用しているユーザーアンケートにおいて、約3分の1のユーザーが語学学習で利用しているという結果を受け、実装した機能だという。
この「英会話」機能は、教科書的な語学学習機能ではなく、実際に起こりうるシーンや会話内容を選んで「会話を通して学べる」機能になっているのだ。
例えば、
・空港での「入国審査」や「搭乗手続き」
・ホテルでの「チェックイン」や「鍵の紛失」
・ショッピングでの「商品探し」や「免税店での買い物」
などのシチュエーションを選び、英会話の練習ができる。
そのため、より実践的な英会話練習ができ、渡航前の準備としても活用できる点がとても魅力的だ。
現在は対応する言語は英語のみだが、今後は中国語やスペイン語などにも対応していく予定とのこと。
大幅に進化したPOCKETALK Sは、ぜひ一度試してほしい。
製品ラインアップ
●12月6日発売予定
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
ブラック、ホワイト、ゴールド(各29,800円・税別)
●12月13日発売予定
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
レッド(29,800円・税別)
・POCKETALK S グローバル通信なしモデル
ホワイト(24,800円・税別)
●12月16日発売予定
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
メタルグレー、メタルグリーン(各29,800円・税別)
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
ドラえもん特別セット(34,800円・税別)
メタルグレー、メタルグリーン、ドラえもん特別セットは、ポケトーク公式サイト限定発売の製品。
最後に、POCKETALK Sの発表会の会場で、説明員に主な特長などを説明してもらった動画を紹介する。
関連記事
・ POCKETALK(ポケトーク)にドラえもんEditionも登場! カードサイズでタイムラグなしの翻訳を実現した、これぞ次世代機
関連リンク
・ POCKETALK (ポケトーク) - 翻訳機を超えた、夢の「通訳機」|POCKETALK(ポケトーク)
執筆:2106bpm
国内の音声翻訳機市場において、9割以上のシェアを獲得している。
※BCNの「音声翻訳機」月間販売台数シェア(2019年1月〜2019年10月)による。
国内において音声翻訳機を手がけるメーカーは20社近くあるが、現状ではソースネクストの「POCKETALK」の一人勝ち状態だ。
そんな「POCKETALK」の最新機種「POCKETALK S(ポケトーク・エス)」が、2019年12月6日から順次発売される。
これまでの「POCKETALK」に比べて大きくアップデートされた「POCKETALK S」をチェックしていこう。
なお、今回のレビューで使用している「POCKETALK S」は、2年間のグローバル通信付きのホワイトモデル。発売前の試作機のため製品版とは異なる場合があることをあらかじめ了承いただきたい。
■パッケージ内容をチェック
まずはパッケージの内容物についてみていく。
個装箱を開けて、
・スタートガイド
・取扱説明書
・ユーザー登録カード&ハードウェア保証書
・POCKETALK S 利用規約
これらを取り出した後、本体やACアダプタを取り出す。
個装箱自体も片手で持てる大きさ
個装箱を開け、用紙類を取り出したところ
スタートガイドは、ふたつ折りされた見開き1ページのみ
取扱説明書は、日本語表記のみ
POCKETALK S 利用規約の冊子は、日本語と英語の2カ国語表記
同梱品の用紙類は、そのほとんどが日本語表記のみとなっている。
「POCKETALK S 利用規約」の冊子は、「プライバシー・ステートメント」および「グローバルSIMサービス利用規約」の記載もされており、日本語表記に加えて英語表記のページもある。
本体のほか「USB充電器」と「充電用USBケーブル(USB Type-C)」が同梱する
グローバル通信付きモデルは本体にSIMが内蔵されているため、別途SIMカードが同梱しているということはない。
■前モデル「POCKETALK W」との比較
機能面ではさまざまなアップデートが施されているPOCKETALK Sだが、本体の外観もこれまでのPOCKETALKに比べて大きく変更されている。
前モデルの「POCKETALK W(ポケトーク・ダブル)」と比較してみた。
左が前モデルの「POCKETALK W」、右が「POCKETALK S」
上が「POCKETALK S」、下が前モデルの「POCKETALK W」
POCKETALK Sを手に持ったところ
初代モデルのPOCKETALK、前モデルのPOCKETALK Wともに楕円形だった外観が、今回のPOCKETALK Sでは、スクエアな形状に変化しており、サイズ感も名刺サイズとかなり小型化されている。
正面から見比べると高さが異なることに加えて、ディスプレイの大きさが違うことにも気づく。POCKETALK Wに比べて本体が小さくなっているPOCKETALK Sだが、ディスプレイのサイズは、POCKETALK Wの2.4インチに比べ、2.8インチと大きくなっている。
解像度も、POCKETALK Wの320×240ドットから640×320ドットにアップしているため、より見やすくなっているのだ。
さらに、POCKETALK WとPOCKETALK Sを横から見てみると、厚みの違いも分かるだろう。厚みもPOCKETALK Wの17.5mmからPOCKETALK Sでは11.5mmと、薄型化した。実際に手に持ってみると、かなり小型なデバイスといった印象を受けるはずだ。なお、音声翻訳は74言語に対応する。
■待望の画像翻訳を搭載
実は、ソースネクストが初代のPOCKETALKを発売して以降、他社からも多くの翻訳機が登場している。その中には、これまでのPOCKETALKでは搭載されていない便利な機能が搭載されている製品もある。
そのひとつが、内蔵カメラで撮影した画像を翻訳するという機能だ。
これまでのPOCKETALKにはカメラが搭載されていなかったが、POCKETALK Sでは背面にカメラを搭載し、撮影した画像の文字列や文章を自動翻訳してくれる「カメラ翻訳」機能を実装している。
メインメニューの右上には「カメラ翻訳」、ほかにも「単位変換」「英会話」の機能も備える
本体の背面には約800万画素のカメラを備える
撮影した画像を翻訳した画面
翻訳文の確認だけでなく、原文の読み上げも可能
内容物で紹介した「POCKETALK S 利用規約」の冊子内の英文をカメラで撮影して翻訳してみた。まずは、原文の上に翻訳された文章が表記される。その翻訳された文章をタップすると、翻訳文だけ表示される。その下には、原文が何語なのかが表記され、さらに右向きの三角マーク(再生ボタン)をタップすると、原文を音声で読み上げてくれる。
原文が何語なのか分からなくても翻訳でき、さらに原文の言語も教えてくれるので、この「カメラ翻訳」は、渡航先ではかなり重宝する機能だろう。なお、発売時には55の言語に対応する予定だ。
ほかにも、渡航先などで重宝しそうな機能として「単位変換」も備えている。
一方で、語学学習用の機能として「英会話」機能も搭載している。これまでのPOCKETALKを利用しているユーザーアンケートにおいて、約3分の1のユーザーが語学学習で利用しているという結果を受け、実装した機能だという。
この「英会話」機能は、教科書的な語学学習機能ではなく、実際に起こりうるシーンや会話内容を選んで「会話を通して学べる」機能になっているのだ。
例えば、
・空港での「入国審査」や「搭乗手続き」
・ホテルでの「チェックイン」や「鍵の紛失」
・ショッピングでの「商品探し」や「免税店での買い物」
などのシチュエーションを選び、英会話の練習ができる。
そのため、より実践的な英会話練習ができ、渡航前の準備としても活用できる点がとても魅力的だ。
現在は対応する言語は英語のみだが、今後は中国語やスペイン語などにも対応していく予定とのこと。
大幅に進化したPOCKETALK Sは、ぜひ一度試してほしい。
製品ラインアップ
●12月6日発売予定
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
ブラック、ホワイト、ゴールド(各29,800円・税別)
●12月13日発売予定
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
レッド(29,800円・税別)
・POCKETALK S グローバル通信なしモデル
ホワイト(24,800円・税別)
●12月16日発売予定
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
メタルグレー、メタルグリーン(各29,800円・税別)
・POCKETALK S グローバル通信(2年)
ドラえもん特別セット(34,800円・税別)
メタルグレー、メタルグリーン、ドラえもん特別セットは、ポケトーク公式サイト限定発売の製品。
最後に、POCKETALK Sの発表会の会場で、説明員に主な特長などを説明してもらった動画を紹介する。
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執筆:2106bpm