深山幽谷に屹立する巨大な工場。まるで小説か映画のような光景が、東京・奥多摩で見られるという。

JR奥多摩駅の目と鼻の先にある奥多摩工業氷川事業所(氷川工場)がそれだ。重厚なたたずまいが工場マニアにも人気のスポットとなっている。一体どんな様子なのか、現地の様子を実地取材してみると、自然豊かな奥多摩の隠れた姿と歴史が浮かび上がってきた。


こう見えて、れっきとした工場。周辺の様子は?

断崖沿いの秘密基地

2019年4月上旬、電車を乗り継いで降りた奥多摩駅は快晴ながら肌寒い。駅の車止めのある側からも奥多摩工業氷川工場の建物を望める。石灰石の加工工場である。


線路の向こうの建物が目当ての奥多摩工業氷川工場

まずは奥多摩駅を出て日原川沿いの道路を北に向かう。工場の近傍にある日原川の釣り場、「氷川国際ます釣り場」周辺まで歩いてみる。


奥多摩駅にある地図。右側の日原川上の橋を渡り、川沿いに進む