Apple Music、ソーシャル機能「Connect」2019年5月終了へ。すでに投稿は不可

Apple Musicがソーシャル機能「Connect」をひっそりと終了します。アップルはApple Musicで楽曲を配信するアーティストに対しこのSNS機能を終了する旨を伝え始めたほか、iOS 12での変更について記したアップルのサポートページにも、小さな文字で「アーティストからのConnect投稿機能がサポート外になった」ことが記されています。

Apple Musicのソーシャル機能「Connect」は、アーティストが新作のリリースやライブ、イベント告知などを通じてテキストや動画などで情報を発信し、さらにユーザーと"よりプライベートな"やり取りができることを売りとした機能でした。

また、Apple はMac用のDAWソフト「Logic X Pro」に、制作中の楽曲を直接Connectへ投稿できる機能を追加、ユーザーのリアクションをみながら音楽を制作する新たな作曲環境の可能性も提供していました。

Apple Musicのサービス開始当初は、メジャー/インディーズ問わず、様々なアーティストがお試し的にConnectへ投稿をしていました。ただ、どちらかといえばユーザーの興味はApple Musicでとにかく音楽を聴きまくる方を向いており、アーティストからの情報の流路はすでにフォロー済みのTwitterやFacebookというパターンが確立していたように思えます。

そしてアーティストのほうも、レコーディング、プロモーションやツアー活動が終わったオフの期間にはユーザーに発信する情報もなく、Connectへの投稿が滞る傾向がみられました。結果、とにかくあらゆる可能性を使って作品を売りたい新人でもないかぎり、Connectを積極的に利用するアーティストはいなくなっていきました。

アップルはConnect機能を回転させるためか、2016年にはApple Music上のConnectセクションを廃止し、ユーザーの好みに応じて変化するFor Youセクションの一番下へ統合しました。しかしこの措置も、結果的にはその機能をユーザーの視界から外し、後の終了処理をスムーズにさせようとしただけだったようにも思えます。

すでにConnect機能は、For Youセクションに現れなくなっており、アーティストページにも表示されなくなりました。これまでの投稿に関しては、検索すればかろうじて発見・表示できるものの、2019年5月24日には完全に終了する予定だとアップルはサポートページで伝えています。

SNSを新たに開始する場合、なにか他にはない機能を、多くのユーザーが欲しいと感じているタイミングではじめなければ、空振りに終わってしまう可能性が高まります。Apple MusicのConnect機能は他の音楽ストリーミングサービスにはない特色のひとつではあったものの、すでにユーザーが利用している既存SNSに加えて使いたくなるような魅力には欠けていたのかもしれません。

なお、Apple Musicはここ最近、Android版Apple Musicアプリをタブレット画面に対応させたほか、AmazonのEchoスピーカーでの再生も可能としました。いつでもどこでも好きな音楽が聴ける、という音楽ストリーミングサービスの利点を考えると、やはりこうした地道な再生環境の拡大こそが、ユーザー獲得とサービス充実に効いてくる要素だと言えそうです。