世界初となる水冷式ノートPCは、性能も価格も最強? 水冷式はゲームノートのトレンドになるのか

写真拡大

ノートパソコンは、人気の2in1タイプやタブレットタイプなどのエントリーモデルが3万円以下で買えるなど、低価格化が大きく進んでいる。

こうした低価格化とは別に、ハイスペックモデルの高性能化、高品質化も驚くほど進んでいる。

そして、ついにノートパソコンにも「水冷式」を採用したモデルまで登場した。

●そもそも「水冷式」は、何がスゴいの? いいの?
パソコンを使ったことのある人なら、排気ファンからものすごい熱風がでていることを知っているだろう。

これは、CPUなどが高速な処理をした際に発生する高熱を、ファンでパソコン外に逃して冷えた外気をパソコン内に入れて冷やしているのだ。

ファンによる空冷システムは、安価かつ故障も少ないため、多くのパソコンで採用されている。
しかし、
・ファンの音がうるさい
・排熱システムでは冷却効率が悪い

など、デメリットもある。

特にゲーミングPCと呼ばれるハイスペックを要求されるパソコンでは、排熱するのに「空冷式」では十分に冷却しきれない場合も多い。

それに対して、「水冷式」は
・音が静か
・効率の高い冷却ができる
したがって、
ハイスペックなデスクトップパソコンでは、水冷式を採用しているモデルも多く出回っている。

●ノートパソコンに「水冷式」が実現できなかった理由
しかし、いままでノートパソコンには「水冷式」モデルが無かった。
理由としては、
・ポンプやラジエターといった機器が別途で必要となる
・水漏れを起こした場合、全損してしまう可能性がある
・本体が大きくなり、持ち運びができなくなる
・そもそも水冷システムが高い

というものだ。

とくにラジエターやポンプといった、循環や排熱を担当する機器は一定の大きさが必要なため、省スペースを目的としたノートパソコンのメリットに相反するものだった。

●世界初の水冷式ノートパソコンは約60万円
今回、水冷式ノートパソコンを実現したのは、台湾の大手メーカー「ASUS」の「ROG GX700VO」だ。

「静かで高効率だけれども大きい」水冷システムがなんと、ノートパソコンでありながら採用されている。
そのためか、高グラフィックのゲームも遊べるようにオーバークロックにも対応しているのだ。

性能はノートパソコンを理由にした妥協は。一切していない。
・オーバークロック対応のCore i7 6820HK
・グラフィックス NVIDIA GeForce GTX980
・メモリ DDR4 32GB
・ストレージ 512GB SSD
・ディスプレイ 17.3インチ フルHD
・30キー同時押し対応キーボード

となっており、ノートパソコンに、ハイスペックなデスクトップPCを詰め込んだモデルとなっている。

「ROG GX700VO」が、ノートパソコンで「水冷式」を実現できたのは、「水冷式システム」を取り外し式にしたためだ。

通常利用では、一般的なハイスペックノートパソコンとして利用できる。
そしてハイエンドなゲームをする際には、水冷ユニットを取り付けるというもの。

それにより、ノートパソコンでも「水冷式」排熱システムを利用できるようにしたのだ。

しかし、ハイスペックであるがゆえの、気になるポイントもある。
他社のゲーミングノートパソコンは、高いといっても、20万円台〜30万円前後で購入できる。これでも、通常のパソコンより、ずいぶんと高価格だ。

しかし、世界初水冷式ゲーミングノートパソコン「ROG GX700VO」は、なんと60万円近い価格なのだ。

性能だけでなく、価格も妥協しない最強ノートパソコンといえるだろう。
「取り外し可能な水冷ユニット」は、今後普及モデルにも採用されるのか、気になる次第だ。

ROG GX700VO製品紹介|ASUS


布施 繁樹