就職氷河期を正社員として生き抜いた層にとって、2000年代の低物価社会は、皮肉にも最も「暮らしやすい」時代でした。しかし、そのデフレを謳歌した日々は、実は未来の自分たちから「備え」を前借りしていたに過ぎません。今回は、55歳のTさんの事例から、正規雇用の「勝ち組」就職氷河期世代の実態を紐解いていきます。※個人の特定を防ぐため、事例は一部脚色しています。ある日の昼休み、コンビニにて東京都に住むTさん(55歳)