韓国と日本合同によるアイドルグループIZ*ONEが誕生するきっかけとなったオーディション番組『プロデュース48』に投票操作疑惑が持ち上がった。それを受けてIZ*ONEが予定していたショーケースライブ及び日韓同時放送を中止する事態となっている。同グループにはHKT48から宮脇咲良と矢吹奈子、AKB48チーム8の本田仁美が参加しており、今後の成り行きが気になるところだ。

SBS『8ニュース』が11月6日、『プロデュース48』のアン・ジュンヨンプロデューサーが警察の捜査で視聴者投票の順位操作容疑を認めたと報道。日本でもその件がネットニュースで流れ注目を集めている。

Twitter上では「IZ*ONEのメンバーは何も悪くない! 全て大人のせいでメンバーが苦しめられてるのは見たくないよ。みんなの笑顔が見たい! 頑張れIZ*ONE!」、「IZ*ONEはこの12人でずっとIZ*ONEでいる義務がある WIZ*ONEはずっとIZ*ONEを守り続ける義務がある 大人の黒い事情でIZ*ONEを壊さないで」などの声が見受けられた。

なかには「日本の秋元康の力なめんなよな? 我らが秋元さんのおかげでIZ*ONEは救われるかもしれない…」というツイートもあるように、秋元康氏は『プロデュース48』の監修やIZ*ONEのプロデュースに関わっている。

IZ*ONEの日本人メンバーが所属する芸能プロダクション・AKSの社名は「AKB48の創設者である秋元康氏、窪田康志氏、芝幸太郎氏の頭文字が由来」とされる。AKSと言えばNGT48の運営会社であり、当時メンバーだった山口真帆の暴行被害事件を巡る“NGT問題”はまだ解決していない。

AKSが山口への暴行容疑で逮捕された男2人を相手に損害賠償を求めた民事訴訟を起こし、裁判が続いている。10月28日に行われた訴訟の弁論準備手続きでは被告の男性側が物的証拠を提出したことから、30日にネットニュースで「NGT山口真帆“つながり”証拠写真入手」と報じられ情報が混乱している状況だ。

NGT48の活動は少しずつ戻ってきているものの、“NGT問題”がすっきりしないうちは世間の信頼を回復するのは難しいだろう。

そこに来て『プロデュース48』の投票捜査疑惑によりIZ*ONEのコンサートが中止、さらに11月11日リリース予定だった1stアルバム『BLOOM*IZ』も発売延期が発表された。

ちなみにAKSの取締役で運営責任者だった松村匠氏は“NGT問題”絡みで7月2日に退任して、IZ*ONEの責任者になったという。松村氏に直接責任はないが、異動先でまた問題が起きたのだから皮肉なものだ。

画像は『official_IZONE 11月2日付Twitter「IZ*ONE - 1st Album[BLOOM*IZ]」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)