北中米W杯 第2戦【堅守速攻のチュニジア】FIFAランキング44位…負けるわけにはいかない!

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第2戦 チュニジア(FIFAランキング44位)放送日時:6月21日昼1時〜 日本テレビ、NHK BS

【注目選手】ハンニバル・メイブリ(23)抜群のパスセンスを誇る若き天才司令塔

チュニジアはFIFAランキング44位。グループの中で最弱と目されるチームで、日本としては絶対に勝たなければいけない相手だ。過去6回、W杯に出場しながら一度もグループステージを突破したことがなく、選手層、経験値ともに日本の優位は動かないだろう。

とはいえ、油断は禁物だ。特にアフリカ予選の全10試合を無失点で通過したように、チーム最大の強みである堅守は侮れない。自陣に引いて守る相手を苦手とする日本にとっては、難敵となる可能性を秘めている。平均身長も日本より約3cm高く、セットプレーも強い。’22年6月の親善試合で日本はチュニジアに0-3で完敗を喫している。

懸念材料はほかにもある。チュニジアは今年1月、W杯予選突破に導いたサミ・トラベルシ監督(58)を解任し、フランス人のサブリ・ラムシ新監督(54)を招聘した。ラムシ監督は’14年ブラジルW杯でアフリカの強豪・コートジボワールを指揮し、グループリーグ初戦で日本に逆転勝利を収めた経験の持ち主。保守的な前任者と違って戦略家タイプで、日本戦に向けてどのような戦い方を準備するのか、読めない部分が多い。

チームの中心は司令塔のハンニバル・メイブリ(23)。メイブリはプレミアリーグ『バーンリー』でプレーする俊英。10代で名門『マンチェスター・ユナイテッド』に青田買いされた経歴を持つなど、国内では別格の存在だ。

チュニジアは失点をしないよう、守備重視の戦い方で日本に挑んでくるだろう。そのなかで、抜群のパス精度と戦術眼を兼備するメイブリを軸に、効果的なカウンターアタックを狙い、少ないチャンスをものにして勝ち点3をもぎ取る、という筋書きを描いているはずだ。

日本としては、メイブリをいかにして封じるかがポイントになる。守備のキーマンとして、中盤で相手の攻撃の芽を摘むプレーに長(た)けている佐野海舟(25)に期待したい。今季、ブンデスリーガでデュエル勝利数2位、総走行距離3位を記録。そのディフェンス力はすでにワールドクラスだ。メイブリは今年のアフリカ選手権において、相手の激しいマークに苛立ちファウルを犯すなど″青さ″も目立つ。佐野のタイトなマークは、相手のメンタル面にプレッシャーをかける意味でも効果的と言える。

攻撃のキーマンには右ウイングバックでプレーする堂安律を挙げる。対峙する相手の左サイドバックのアリ・アブディ(32)は攻撃的な選手で、高い位置でのプレーを好む。その背後を堂安が突いて右サイドでの優位性を保てるかが、試合展開を左右するはずだ。

両チームの実力差を考えて、日本が1点をリードして、攻めざるを得なくなったチュニジアに対し、試合終盤にカウンターで加点する--という展開に持ち込み、2-0で日本が勝利すると予想する。試合を優位に進めるためにも、早い時間帯で先制点を挙げられるかどうかが勝利のカギを握るだろう。

『FRIDAY』2026年6月19日号より

取材・文:中山 淳(サッカージャーナリスト/解説者)