トランプ大統領「目障り議員」を排除…戦争中に国防長官まで選挙戦介入し物議(2)
国防長官の異例な特定候補の行事出席に国防総省は「長官がパープルハート勲章授与行事のためケンタッキー州に行ったついでに個人の資格でガルライン候補支持行事に参加したもの」と説明した。国防総省報道官はハッチ法など関連法律違反の有無に対する内部検討の結果問題はないという判断が下されたと明らかにした。
◇「連邦公務員の政治中立違反」議論広がる
だが連邦公務員の政治的中立が厳格に要求される上に現在イラン戦争を指揮する状況で国防長官が特定候補の行事に関与したのは不適切だとの批判が出ている。退役陸軍将校ローレンス・セリン氏はXを通じ、「ヘグセス長官が国防長官という公的地位を利用して議会選挙戦に介入するならばこれは明白なハッチ法違反だ。彼はただちに解任されなければならない」と主張した。
親イスラエル団体も「マシー落選運動」に積極的に取り組んでいることが確認された。政治専門メディアのポリティコによると、マシー議員再選を防ぐために投入された広告費だけで3200万ドル(約51億円)を超えたが、これは米下院議員予備選挙史上最大規模だ。
このうち相当額が米政界で最も力のあるロビー団体である米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)など親イスラエル団体から出たという。親イスラエル陣営はイラン戦争など米国の軍事介入に反対してきたマシー議員を「反イスラエル派」と規定し、彼の落選に向け総力戦を上げている。
◇「反トランプ」ケシディ上院議員、選挙戦脱落
トランプ大統領の「邪魔者排除」はいまや見慣れた風景だ。トランプ大統領は以前にも共和党のルイジアナ州上院議員選挙戦で過去に自身の弾劾案採決で賛成票を投じたビル・キャシディ上院議員を公開的に「狙撃」としながら「共和党は彼を落選しなければならない」と主張した。キャシディ議員は予備選挙で3位にとどまり脱落した。
トランプ大統領は彼ら以外にもSNSに自身が支持する選挙候補と反対する候補の名前を公開しながら予備選挙に影響力を行使してきた。「親トランプ鑑別士」を自任するトランプ大統領のこうした行動は政治的忠誠度を基準として候補を選り分けて党の掌握度をさらに高めようとする意図と分析される。
一方、トランプ大統領は自身の納税記録流出の責任を問い米国税庁を相手に提起した100億ドル規模の損害賠償訴訟を取り下げる代わりに、17億7000万ドル規模の基金創設を条件に掲げたと伝えられた。この基金はトランプ大統領が「政治的起訴の被害者」と主張してきた側近と支持者に補償金として支給する案を推進しているという。野党民主党は「国民の税金でトランプ大統領支持者が不当な利益を得るもの」として反発している。
