「白血病」で起きる”3つの特徴的なあざ”はご存じですか?医師が解説!

白血病のあざはどのような特徴があるのでしょうか。メディカルドック監修医が白血病のあざの特徴について解説します。気になる症状がある場合には迷わず病院を受診してください。

※この記事はメディカルドックにて『「白血病のあざ」は何色になる?普通のあざと違う”見逃せない特徴”を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山本 佳奈(ナビタスクリニック)

滋賀医科大学医学部卒業 / 南相馬市立総合病院や常磐病院(福島)を経て、ナビタスクリニック所属/ 専門は一般内科

白血病とは?

白血病は血液のがんと聞いたことがある方もいるでしょう。そもそも血液細胞は赤血球・白血球・血小板で構成されています。それぞれの血液細胞は、骨髄でつくられる造血幹細胞という一つの細胞から分化した細胞です。
白血病は、造血幹細胞がそれぞれの血液細胞に分化する段階で腫瘍化した白血病細胞の増殖が原因で発症します。
白血病になると、骨髄のなかで腫瘍細胞である白血病細胞が異常に増殖するため、正常な血液細胞の産生が阻害されてしまいます
つまり白血病は正常な白血球・赤血球・血小板がつくられずに減少するため、免疫機能の低下や貧血血小板異常などさまざまな症状が現れる病気です。
白血病は病気の進行速度とがん化した細胞の種類によって急性白血病と慢性白血病にわけられ、そのうち急性骨髄性白血病は急性白血病の約80%を占めています。年齢層は幅広く、子どもから高齢者までが罹患する可能性のある病気です。

白血病のあざの特徴

白血病になるとあざができやすくなる原因やあざの色、あざができやすい場所について解説します。

あざができる原因

破れた血管を塞ぎ止血したり血液を固めたりするのが血小板の役割です。白血病になると、血小板の産生が妨げられるため、正常な血小板の減少が起きます。
血小板が減少すると、出血が起こりやすく、血は止まりにくくなります。青あざはどこかにぶつけると、血管が破れて血管外に血液が漏れることで皮膚の下にできる内出血で、普通であれば局所的です。
白血病の場合は、出血しやすいため少しの圧迫や軽い刺激などであざができやすくなります。また、血が止まりにくいため内出血が広範囲に及ぶこともあります。

あざの色

白血病のあざの色は特有の色はありませんが、青いあざや暗紫色のあざがあります。血小板が少ないときにできやすい無数の赤い点々(点状出血)は特徴的です。
ただし血小板が少なくなる病気は白血病以外にもあるため、あざだけでは白血病だと判断が難しく、その他の白血病の症状が伴っていないかを確かめる必要があります。

あざができやすい場所

白血病で血小板が少なくなると、あざは体中でできやすくなります
軽い刺激や少しの圧迫があざのできる原因になるので生活には十分な注意が必要です。

白血病のあざの特徴についてよくある質問

ここまで白血病の症状などを紹介しました。ここでは「白血病のあざの特徴」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

白血病のあざは押すと痛いですか?

白血病でできるあざは、押しても痛みがないのが特徴です。本来ならあざにならないような軽い刺激でも、白血病の場合はあざの原因になってしまいます。健康でも稀に知らない間にあざができていることはありますが、大抵痛みを感じてあざの存在に気付きます。白血病の場合は、痛みを伴わないので本人でも気付かないうちにあざができているのが特徴です。

白血病であざができた場合すでに病気が進行していますか?

白血病であざができやすくなるのは初期の症状といわれていますが、あざだけでは進行度合いはわかりかねます。急性骨髄性白血病の場合は、進行のスピードが速いため次々と症状が出てきます。あざだけでなく、その他の白血病の症状と併せて判断が必要です。

編集部まとめ

今回は白血病と白血病の症状の一つのあざの特徴について解説しました。普通のあざとの違いも解説し、ご理解いただけたでしょうか。

ただ、血小板が減少しあざができやすくなるのは、白血病以外の病気でも起こります。

ぶつけてもいないのにあざがよくできる場合は血小板の異常の現れなので、白血病かどうかも含めて検査が必要です。

その他に気になる症状・異変があるという場合も、1人で悩まずなるべく早く医療機関に相談してください。

白血病と関連する病気

「白血病」と関連する病気は4個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

急性骨髄性白血病

急性リンパ性白血病

慢性骨髄性白血病

慢性リンパ性白血病

白血病は上記の4つに分類され、進行速度やがん化した細胞の種類によって決まります。血液検査だけでは診断できないので骨髄の検査が必要です。

白血病と関連する症状

「白血病」と関連している、似ている症状は6個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

感染しやすくなる

貧血症状(立ちくらみ、息切れ、動機など)

出血しやすくなる

あざができやすくなる

吐き気頭痛

白血病細胞は血管内を流れて体中を巡るため、体のあちこちで症状がでます。上記の症状が複数当てはまる場合は、早期に医療機関を受診してください。

参考文献

貧血|国立研究開発法人国立がん研究センター

出血しやすい・血小板減少|国立研究開発法人国立がん研究センター

白血病|兵庫医科大学病院