週明け27日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比52.42ポイント(0.20%)安の25925.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.30ポイント(0.22%)安の8756.32ポイントと反落した。売買代金は2516億3420万香港ドル(約5兆1157億円)にやや拡大している(24日は2367億2260万香港ドル)。
 中東情勢を巡る不透明感が重しとなる流れ。トランプ米大統領は25日、「イランで誰が実権を握っているかわからない」とし、「戦争終結に向けた協議のため、パキスタンへ米政府高官を派遣する予定を中止した」と自身のSNSで明らかにした。日本時間27日早朝のWTI原油先物は反発し、一時96米ドル/バレル台に上昇している。一方、外電が日本時間27日午前、イランは仲介国パキスタンを通じ、ホルムズ海峡の封鎖解除と戦争終結に向けた新たな合意案を米国に提示したと報道。上昇していた原油相場は上げ幅を縮小したが、新たな合意案が核協議を次の段階に先送りする内容とあって、依然として高止まりしている。
 ただ、下値は限定的。先週末の米ハイテク株高や、中国工業企業の業績成長が相場を支えた。24日の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.3%高と18連騰。連日で史上最高値を更新した。また、寄り付き直後に公表された3月の中国工業企業利益は前年同月比で15.8%増と、1〜2月の15.2%増から伸びが加速。製造業の業績持ち直しが続くと楽観された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が3.8%安、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が3.7%安、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬関連が安い。国薬のほか、華潤医薬集団(3320/HK)が8.5%、英セキ智能(3696/HK)が6.9%、艾美疫苗(6660/HK)が4.0%、中国生物製薬(1177/HK)が2.5%ずつ下落した。
 人工知能(AI)技術の銘柄もさえない。滴普科技(1384/HK)が4.9%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.9%安、MiniMax(100/HK)が3.5%安、北京智譜華章科技(2513/HK)が2.2%安で引けた。中国AI企業DeepSeek(ディープシーク)が新AIモデルを大幅値引きすると伝わり、競争激化や採算悪化の不安が広がっている。
 半面、半導体セクターは高い。瀾起科技(6809/HK)が13.8%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.1%、華虹半導体(1347/HK)が6.0%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.1%ずつ上昇した。SMICや華虹などの上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は0.8%逆行高している。
 他の個別株動向では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.0%高。通期決算の72%増益が好感されている。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.16%高の4086.34ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。自動車、素材やインフラ建設の一角なども買われた。半面、酒造は安い。金融、資源、公益、軍需産業、運輸、医薬も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)