伊勢ヶ濱親方

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“1回だけなら”“申告すれば”

 後援者との会食時に弟子の伯乃富士を殴ったとして、元横綱照ノ富士の伊勢ヶ濱親方(34)が日本相撲協会から2階級降格と3カ月10%減俸の処分を科された。

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 2024年に弟子の暴力を看過したとして元横綱白鵬が師匠だった宮城野部屋は後に閉鎖。20年には弟子たちに日常的に暴力を振るっていた中川親方(元幕内旭里)も部屋の閉鎖を余儀なくされた。

 これら過去の事例と比べると、照ノ富士は“大甘処分”というほかない。

 協会は本件を“一過性の暴力”で、“親方自ら申告した”と弁明する。だが、それでは暴力行為も “1回だけなら”“申告すれば”大目に見るというメッセージに誤解されかねない。

伊勢ヶ濱親方

「本人が暴力を振るったわけでもない白鵬より、自ら弟子を殴った照ノ富士の方が軽い処分というのは、理屈に合いませんよね」

 と、スポーツライターの小林信也氏も首をひねる。

「トップを代えることはできたはず」

 協会が発表したリリースによると〈伯乃富士が、後援者の知人女性に対し、不適切な行為(太ももを触るなど)を行った〉ため「何回同じことをやらかすんだ」と注意。〈以前にも同様のトラブルを起こし〉ており、〈何らかの仕置きをしなければ後援者らに対する示しがつか〉ないので殴ったのだとか。伯乃富士の罪状を強調し、照ノ富士を庇っているようにも聞こえる。

 ちなみに、さる協会関係者によると、

「後援者というのは某有名IT系企業社長だそうです」

 巷間“角界最多32力士を抱える伊勢ヶ濱部屋を取りつぶすのは非現実的”とも言われるが、小林氏いわく、

「複数の部屋付き年寄がいるから、トップを代えることはできたはずです」

 ただ、スポーツ紙記者は、

「宮城野部屋は弱小ですが、伊勢ヶ濱部屋の権力は絶大。敵に回すと理事選などで不利になるので歯向かえない」

 しょせん、処分の差は部屋の力の差なのか。

「週刊新潮」2026年4月23日号 掲載