Image: ARC’TERYX

アークテリクスのトレランシューズで双璧をなす「SYLAN(シラン)」と「NORVAN(ノーバン)」。そのうち、2024年にデビューした「SYLAN」がアップデートし、「SYLAN 2」(税込37,400円)として発表された。

トレイルランナーやハイカーの拠点にもなっているMt.TAKAO BASE CAMPでは、このタイミングに合わせて期間限定のポップアップ「ARC’TERYX TRAIL HUB TAKAO」としてアークテリクス仕様に変貌している。先日、同場所で行われたメディア関係者限定のトレランセッションにて「SYLAN 2」を履いて、高尾山を試走してきた。

より速く走ることを意識したシューズに

Image: ARC’TERYX

今回のアップデートの軸は大きく3つ。「カーボンプレート」「ロッカー形状」「軽量化」だ。

まずは、新たに採用されたカーボンファイバー複合プレート。トレイルでの安定性を高めるだけでなく、踏み込んだ力を効率よく前へ押し出す役割を担っている。特徴的なのはU字の構造。中央にクッションを残すことで、衝撃を受け止めつつ、そのエネルギーを左右に逃がさず前方へと変換していく。硬さで押し出すというよりもしならせて進む感覚に近い。

Photo: 山田卓立

それに組み合わされたのが、ロッカー形状の再設計だ。前足部の立ち上がりを早めることで、接地から蹴り出しまでの流れが一気に加速する。一方でヒールは前作に比べて緩やかな反りに。ここが今回の肝で、着地時の安定感が大きく向上している。スピードを出すための設計でありながら、荒れたトレイルでの安定感を削っていない。

Image: ARC’TERYX

実際に走ったのは北高尾エリア。前半は急登が続き、後半は一気に下るコースだ。登りでは疲労が溜まり、足運びが雑になりがちなでも、プレートとミッドソールがしっかりと足元を支えてくれる。ブレを抑えながら、リズムを崩さずに登りきれる印象だ。

そして後半の下り。ここで効いてくるのがフラットなヒール構造だ。接地の瞬間に足裏全体で地面をとらえられるため、スピードを乗せても不安感が少ない。

Image: Arc'teryx
トレランに慣れていない編集のハナサキも下りでの安定感を体感したそう。

さらに約22gの軽量化も見逃せない。アッパーにはナイロン、TPU、TPEを組み合わせたジャカードニットを採用し、軽さと耐久性、通気性を両立。タン構造もアップデートされ、足全体を包み込むようなフィット感に仕上がっている。

Image: ARC’TERYX

アウトソールはVibram Megagripを継続して採用しつつ、ラグパターンを見直し。4.5mmと3.5mmの2段階構造によって、グリップ力を確保しながら泥や小石が詰まりにくい構造になっている。

アークのギアを試せる期間限定ポップアップ

Photo: 山田卓立

今回、「SYLAN 2」のリリースにとどまらず、高尾山の麓、Mt.TAKAO BASE CAMPでは2026年6月28日(金)まで「ARC’TERYX TRAIL HUB TAKAO」が展開され、実際にその性能をフィールドで体験できる場が用意されている。

まず目に入るのは、アークテリクス仕様に変わった空間。江戸時代の茶屋をモチーフにした設計をベースにしながら、ブランドの世界観を演出。単なるポップアップとは違い、山へ向かう前後の時間も含めて体験できる仕掛けだ。

Image: ARC’TERYX

最大の特徴は、アークテリクスで国内初となる最新ギアを試すことができるという点だ。「SYLAN 2」をはじめとしたトレイルランニングシューズやベストを、そのまま山に持ち出せる。履き心地やサイズ感を自分の足で確かめられるのは大きなメリット。

すでにトレイルを走っている人はもちろん、これから始めたい人にとっても、またとない貴重なタッチポイントとして機能するはず。

Photo: 山田卓立
ギアをレンタルされた方は「オリジナル 羊羹」がもらえる。山の行動食としてありがたい。

製品とフィールド、そしてコミュニティ。その3つを同時に体感できることで、「走る」という体験そのものをアップデートしていく。今回の取り組みは、その意図がかなり明確に伝わってくるものだった。

Community Event

開催場所:ARC’TERYX TRAIL HUB TAKAO(東京都八王子市高尾町1799-3 Mt.TAKAO BASE CAMP)

開催日:2026年4月26日(日)、2026年5月23日(土)

開催時間:8:30集合 14:00終了予定

コース:約11km(START/GAOAL:ARC’TERYX TRAIL HUB TAKAO)