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 ◇関甲新学生野球連盟春季リーグ戦 上武大 11―1 常磐大(2026年4月4日 上武大グラウンド)

 関甲新学生野球連盟の春季リーグ戦が4日、開幕し、上武大は11―1で常磐大に快勝した。今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕・木口永翔投手(4年)は147球の熱投で6安打1失点完投勝利。降雨の悪条件で気温が低く最速は145キロ止まりだったが、丁寧にコースを突く投球で14三振を奪った。

 「開幕戦で気負う部分があったんですけど、チームの勝利に結びつくようなピッチングができた。低めに(変化球を)集めるっていうところは徹底してこの冬にやってきたので成果が出て良かった。カーブをどんどん使っていけたのは収穫になります。そこで幅が広がったので楽に投球できたかなと思います」

 大学野球版“ピッチクロック”への対応も完璧だった。全日本大学野球連盟は「試合のスピードアップに関する特別規則」を今春リーグ戦から全国一斉に適用。25年シーズンまで「走者なしで12秒、走者ありで20秒以内」に投球しなかった場合は2度の警告を与えた末、3度違反した場合に「ボール」を宣告していたが、今年から違反すれば即「ボール」になった。ただ、木口は147球を投じて違反はゼロ。「長くボールを持った時でも意外と違反を取られなかった。(新基準は)あんまり気にならなかったですね」と好感触を語った。

 昨年12月には大学日本代表候補の強化合宿(松山)に参加した逸材。今秋ドラフト1位候補に挙がる青学大の右腕・鈴木泰成投手(4年)の立ち振る舞いに刺激を受け「輪の中にいても本当に目立つような存在だった。そのレベルまで上げていきたい」と成長を誓った。

 「この1年間は本当に死に物狂いでやっていかないと、本当にプロっていう世界には届かないと思う。ラスト1年はもう自分がこのチームを引っ張っていくぐらいの気持ちでやっていきたいと思います」。リーグを代表する右腕が、決意を新たにした。(柳内 遼平)

≪MLBでは23年から≫MLBは23年から無走者15秒以内、有走者18秒以内(打者は制限時間の8秒前までに準備)のピッチクロックを導入し、3月の第6回WBCでも初採用された。侍ジャパンの国内組は対策に追われて8強止まりの一因となり、ドジャース・大谷が「世界で勝ちたいなら導入するべき」と提言するなど選手から意見が出た。NPBは23年に導入を一度見送った経緯があり、今後再検討の声が上がる見通しだ。主要国のプロ野球で採用していないのは日本だけ。