スポニチ

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 日本ハムは27日、敵地での開幕戦でソフトバンクと激突。伊藤大海投手(28)が2年ぶり2度目の開幕投手の大役を果たす。悔しさを乗り越え、新たな気持ちで昨季日本一のソフトバンクに立ち向かう。

 「自信を持って臨めるというか、どうしようかなという悩みや不安はそこまでない。凄くワクワクしている気持ちと冷静な気持ちで、凄く良い状態で臨めると思う」

 侍ジャパンの一員として出場したWBC準々決勝(対ベネズエラ)で逆転3ランを浴びて敗戦投手となり、SNSには誹謗(ひぼう)中傷のコメントが多く届いた。昨年11月のファン感謝祭で新庄監督から開幕投手の指名を受けていた右腕は、WBCから帰国後に監督室に呼ばれた。

 「メンタル的にも回復していない状態で呼ばれた。僕自身の不安と、周りが感じている不安というのはあったので、ちょっと自信なさげに監督室に入りましたけど、監督が信頼し切ってくれたので意気に感じた」。指揮官から王者との真っ向勝負に挑むか否かの判断を一任され、エースは前を向くことができた。「気持ちをしっかり切り替えられたので凄く感謝している。自分の気持ちを尊重してくれた部分でも感謝しているし、その気持ちに応えたい。監督、チームに対してそういう思いを持って投げたい」と“恩返し”を誓う。

 16日に帰国し、21日のヤクルトとの本番前最後の実戦登板から中5日と調整期間は短かったが「体もなじんで頭が凄くすっきりしている」と、心も体も準備は整った。「勝つ以外に選択肢はないと思う。大胆に攻めた結果、ファイターズらしく楽しんで勝つという形がつくれれば。スタートをしっかり切れるように良い雰囲気で戦っていきたい」。悔しさを晴らす気迫のピッチングでチームの初陣を飾るべく、エースが腕を振る。(小渕 日向子)