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 将棋の第75期王将戦7番勝負(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)第7局が25、26日の両日、大阪府高槻市の「関西将棋会館」で指され、藤井聡太王将(23)=名人を含む6冠=が挑戦者の永瀬拓矢九段(33)に89手で勝利した。通算成績は藤井が4勝3敗とし、王将5連覇。1勝3敗で迎えた7番勝負初のカド番から3連勝での大逆転防衛を果たした。

 対局後、藤井は「厳しい状況だと思っていた」と大逆転防衛に胸をなでおろした。

 7番勝負第4局で1勝3敗と追い込まれてからの3連勝は、1992年度名人戦での中原誠十六世名人以来33年ぶり5度目。他には65年度王将戦での大山康晴十五世名人、81年度王将戦での大山、89年度王将戦での米長邦雄永世棋聖のみ。永世称号を持つ大棋士にしか遂げられない力業を成し遂げた。

 先手藤井、後手永瀬の対局。戦型は角換わりとなり、永瀬が先に仕掛けて開戦した。藤井が桂馬を得した一方、永瀬は馬を作って対抗する展開。永瀬としては馬を活用したところだったが、藤井の攻防手で永瀬が狙っていた攻めを先んじて封じられる形に。永瀬は封じ手で174分の長考に沈み△3八馬と指したが、その後は藤井が駒得の優位を生かして的確に対応。そのまま勝ち切った。

 休む間もなく、29日には同じくカド番に追い詰められてから2勝2敗のタイに戻した棋王戦第5局に臨む。「本局と同じように盤上に集中する気持ちで臨みたい」と意気込んだ。