世界的なブームの抹茶 広島でも人気の一方、価格高騰も
去年、輸出量も金額も急激に増えているこのグラフ、何かというと、抹茶などの粉のお茶です。世界的なブームとなっている抹茶ですが、販売店では問題も起きているようです。
広島を訪れている外国人観光客に尋ねてみました。
■外国人観光客
Q.これ何かわかる?
「MATCHA!」
「MATCHA!」
■イタリア人観光客
Q.イタリアで抹茶は人気?
「今はそう。ここ2~3年かな。私たちにとって新しいものなので、トライしてみようという人が多い。」
「人気が出始めたところよ。新しいトレンドね。健康を意識する人も多いし、(抹茶は)ヘルシーだから。」
今、抹茶が世界的なブームとなっています。抹茶を中心とした粉のお茶は去年、輸出量・金額ともに大きく伸び、過去最高を更新しました。呉市で創業し、90年以上お茶を販売する田頭茶店。15年ほど前に広島市中心部に日本茶カフェを開きました。
■田頭茶店 吉長邑彩社長
「何回もあるんですよ、ブームが。その中でスーパーフードと認められて、お抹茶がいいって徐々に徐々に来て去年大爆発という感じです。」
店で特に人気なのが抹茶ラテです。注文が入ってからお茶を点てて作る本格派で、商品を目当てに訪れる外国人も多いといいます。
■田頭茶店 吉長邑彩社長
「多い時はほとんど全員欧米の方で、隣も隣もみんな英語という時もあります。」
■メキシコ人
「アリガトウゴザイマス。」
メキシコから訪れた女性は、普段から月一度のペースで抹茶を飲んでいるといいます。
■メキシコ人
「オイシイ。」
「甘すぎなくて、ここ(日本)の抹茶の方が好きだわ。」
「メキシコだとこの2杯分の値段で1杯しか飲めない。」
「それにこんなにおいしくない。」
ただ、喜ばしいことばかりではありません。
■田頭茶店 吉長邑彩社長
「新茶の時期にお抹茶とか煎茶が3倍ぐらいの仕入れ値になって、お抹茶がまず手に入らなくなりました。」
世界的な需要の伸びで価格は急上昇…。店では、抹茶の販売価格を倍にしたものの、仕入れ値の上昇分はカバーできていません。さらに、手ごろなはずの番茶にまで影響が…。
■田頭茶店 吉長邑彩社長
「特に安い秋冬茶というお茶が去年10倍に跳ね上がったので、スーパーにお茶が出せないとか学校とか自衛隊さんにもお茶が出せない。抹茶ブームは異常だと思う。日本人がお茶飲めなくなる時が来た、世界の方が先に気付いちゃった、お茶の良さを、という感じがします。」
世界的な人気は喜ばしい反面、安定した需給バランスが崩れると日本の伝統を守ることが難しくなります。ブームとどう共存するのか、模索が続きます。
【2026年3月17日放送】
