しかし、朝は起きられずに夜は飲酒しながら仕事に勤しんでいる身である。それと、喫煙者だ。ちょっとした運動でも嘔吐してしまう可能性は十分にある。

そこで、職場から家に帰るときに2時間くらいかけて2万歩は歩くようにした。本来であれば健康のための運動なのだが、夏に差し掛かっているので、少し歩くだけでも喉が乾く。それに、ただ歩くだけではつまらない。

そこで、帰り道にあるコンビニでストロング系を購入。飲みながら歩くと、つまらない散歩も一気に楽しくなる。そのうち、夜の散歩が楽しくなってしまい、飲みながら帰りたいがために、18時に仕事を終えたのはいいが、その後は日付が変わるまでストロング系を2本飲みながら、もう片方の手にはスマートフォンで『太田上田』の動画を見ながら、歩き回るようになった。

そして、ヘトヘトになりながら家に帰り着き、また家族に隠れて酒を飲む……。考えてみると、この頃から生きるための比重が酒に大きく傾いたのだろう。もはや、仕事よりも飲むことが優先されてしまう「精神依存の重篤化」である。

◆連続飲酒が加速し、ついに原稿が書けなくなる

そんな中、17時くらいから日付が過ぎるまでに7本飲んでいたのが祟ったのか、昼過ぎに目覚めてタバコを吸って会社に向かおうとする道中、吐き気が止まらなくなった。二日酔いではない。めまい、吐き気、体の震え……。なんとか、落ち着かせるために、まずはエナジードリンク(以下、エナドリ)の500ml缶を飲んだ。なんとか、体調は落ち着いたので、そのまま出社した。

しかし、徐々に症状は悪化してくる。起き抜けだけではなく、勤務中の昼間にもこのような症状に襲われるようになった。すでに2本目のエナドリは飲んでいるが、効果は薄れている。

「酒……。酒を飲みたい」

体調なのか精神的なものなのかわからないが、飲まずには吐き気が止まらないだけではなく、思考もまとまらない。そして、ついに昼間から酒を飲むようになった。そうしなければ、身体が保たないのだ。

その挙句、飲酒していないと頭がボーっとしてしまうため、原稿すら書けなくなった。ついに仕事にも支障が出た。

いよいよ、「連続飲酒(酒を数時間おきに飲み続け、絶えず体にアルコールのある状態)」に陥ってしまったため、昼間に3本ストロング系を飲みながら出社、あるいは会社に行くまでの間にうろちょろ歩き回り、スマホでマンガか王様を危険な目に遭わせる広告のパズルゲームに興じながら3本をすぐさま飲み干した。

さらに低気圧の日はストロング系を一気飲みすることで、無理やり血流のめぐりを良くしていたため、どこか体調不良があるとコンビニに駆け込んだ。

そして、夕方は休息がてら勤務先周辺を歩き回りながら3本を路上飲み。そして、帰り道にまた3本飲みながら帰路に着く。

飲酒のためにファッションも深いポケットが多く付いているワークシャツとジャケットを好むようになった。なぜなら、そこに「補充用」の缶を入れられるからだ。

さらに、最後に家に着いて堂々と1本飲む。家族はここに至るまで9本も飲んでいることを知らないため、「晩酌に1本飲むだけなら……」と錯覚してしまうのだ。

これで10本。シラフの状態がないため、常に内臓のどこかしらが傷んでおり、また腹もストロング系でタプタプだが、飲まないとまともに生活が送れないため、無理をしてでも飲んでいた。これをアルコール依存症と言わずして、なんという?

毎晩話しかけてくるキャッチからも「毎日それ(ストロング系)飲んでいるのはヤバいっすよ」と心配されるようになった。

その後、なにも言わずに引っ越してしまったため、あのキャッチは多分、筆者は死んだと思っているはずだ。