早生まれは、4月生まれと比較して幼少期に最大約1年の発育差があり、体力、学力などで一時的に“不利”とされる傾向がある。そんなネガティブなイメージを持たれやすいが、最近では「実は早生まれはすごい」という説も出ているという。

【映像】早生まれが実はスゴイ理由

 ニュース番組『わたしとニュース』では、東北大学 加齢医学研究所の瀧靖之教授の見解を紹介し、自身も早生まれであるお笑いコンビ・クワバタオハラのくわばたりえとともに早生まれのメリットについて考えた。

■早生まれのメリット「脳の可塑性」と「受援力」

 「早生まれというのは決してデメリットばかりではなく、むしろメリットも十分あるであろうと考えることができる」そう話すのは、脳の発達や加齢のメカニズムについて研究し、早生まれに関する本を執筆した瀧教授。

 その理由として「脳の“可塑性”。何かいろいろなことを一生懸命やると、脳がそれに伴って様々な能力を獲得したり、そういう変化をする力。いろいろなことをより早いタイミングから学び始められると、そうやって脳の可塑性をどんどん変化して高められるのは素晴らしいこと」と説明。

 そして、もう1つメリットがあるといい「早生まれというネガティブと考えられている要因を逆手に取るような感じだが、甘える力、助けを求める、援助を求める力、“受援力”。人はすべて自分でできるわけではない。あるところは、自分よりも優れた能力を持っている方と何かチームを組んだ時は、あるところは人にお願いをしたり。人に甘える、人に助けを求める、それは決してマイナスのことではなくて、すごく大事なこと」と語った。

 早生まれの子供は、遅生まれの子供に比べて早くから脳が変化する力「脳の可塑性」と、人に助けを求める力「受援力」が養われるというメリットがあるという。

 この見解に対し、くわばたは「物は取りようでプラスにも取れるし、マイナスにも取れる。本当にその通りだと思う。超ラッキー。逆に早生まれってラッキーだなって。小さい時だったら、遅生まれの子がまだやらせてもらえなかったことを早い時期からできる。早期教育みたいなことでしょ。それをやらせてもらえるってラッキーなこと」と共感した。

■親の接し方がカギ「No.1よりもOnly one」

 一方で、早生まれには体格が小さいなど、自己肯定感が下がりやすい環境があるという懸念もある。瀧教授は、大人側の接し方の重要性を強調する。

「私たち大人、あるいは保護者がどうやって早生まれの子供たちに声をかけるのかが大事。早生まれの子供たちは、自己肯定感が下がりやすい環境が遅生まれの方々よりも多い可能性がある。私がいつも思っているのは、『No.1よりもOnly one』」

「『自分ちょっと体格も小さくて足も遅いけど』と思っていたとしても、『でも、あなたはこれとこれとこれがあるでしょう』って。これは自己肯定感も全然下がらない。こういう『Only one』というものをどんどん保護者は子供に見つけてあげると、自分はそういう大事な存在なんだと思える。こういう声かけをしてあげるのがすごく大事」

 これにくわばたは賛同し「大きい・小さい、太っている・痩せている関係なく、今のあなたは生きているだけで素晴らしいんだよ、これだけでいいと思う」とコメント。

 またデメリットとして挙げられることについては「結局大人が思っていること。大きくなったら、野球やサッカーで初めて試合をして負けて悔しいとか、もっと練習を頑張ろうとか、体格が大きくなりたいならこんな運動をしようとか自分で頑張ることだと思う」と語った。

 さらに、自身の経験を振り返り「年齢を重ねていくことで、マイナスなことが本当にない。逆に早生まれでよかったことしかない。周りの友達が50歳だけど、私だけまだ49歳。『1番最後に歳を取るから本当に羨ましい』ってずっと言われ続けている」と明るく話す。

 成長の差を心配する親に対しては「同じ学年でも生まれた日が違うのだから成長が遅くて当たり前。それを親が当たり前と思うことができるかどうか。早生まれも遅生まれも正直関係ない」とエールを送った。

(『わたしとニュース』より)