Image: OpenAI

サム・アルトマンとジョニー・アイブという、AIとプロダクトデザイン界のスター同士が組んだ“次世代ハードウェア”構想、どうやら前途多難みたい。

Wiredによると、ふたりによるAIを中心にしたハードウェア事業が、また新たな問題に直面しています。しかも今回は社名と発売時期なんですって。

社名「io」は使えない?

新会社「io」は、その名前自体が使えない可能性が出てきました。

裁判資料によると、OpenAIは人工知能搭載ハードウェアの命名やマーケティングにおいて「io」という名称を使用しないことを“決定”したと説明しています。

ただしこの「決定」という言い回しは微妙なんですよね。というのも、商標をめぐって提訴され、6月には裁判所命令が出ています。なので、主体的な決断というより“やむを得ない撤退”に近いんじゃないかと。

ちなみに、次の社名が何になるのかは未定。「Apple」にちなんで、PearやGrapeといった果物路線はどうでしょうね。

発売は2027年?

もうひとつの問題は発売予定日についてです。

2026年9月に発表される可能性も仄めかされていましたが、Wiredによると、最初の出荷は2027年2月以降になる見込みなのだとか。

The InformationやAxiosは年内発表の可能性を報じていましたが、その見通しはやや不透明に。何かしらのプロトタイプは披露されるかもしれませんが、完成形はまだ先のようです。

AIガジェットは本当に成立するのか

名前と発表時期は新規ガジェットにおいてままある課題なので、そこまで大きなニュースではありません。「あ、そうなんだー」みたいに流せます。

でも、AIが主体のガジェットってそもそも難易度が高くないでしょうか。そもそも、成り立つのでしょうか?

Financial Timesの報道によれば、十分な計算能力の確保や、常時リスニング型の音声アシスタントの安定動作に苦戦しているとのこと。特に「聞くべきときに聞き、黙るべきときに黙る」という基本動作が難題になっているといいます。

思い返せば、HumaneのAI PinやRabbitのR1もいい結果にはなりませんでした。もちろん、技術はどんどん進化していくし、不可能ではないと思います。でも、AIガジェットにおける理想と現実のギャップは、想像以上に大きいみたい。OpenAIがその壁を突破できるのか。それとも、AIそのものがまだ“ガジェットの主役”になるには未成熟なのか。

いずれにせよ、「io(仮)」のプロジェクトには、課題が山積みのようですね。

Source:Wired