衆院選大分1区、揺れる支持構造 「中道」結成の余波…混戦の出口は?【記者解説】
27日公示された衆議院選挙は、各選挙区で激しい選挙戦が展開されています。大分1区には前職1人と新人4人の合わせて5人が立候補し、混戦模様です。今回は、これまで一枚岩となってきた「連合大分」が推薦を見送り、新党結成に伴う公明党が自主投票を決めるなど、これまでの支持構造が大きく変化する異例の展開です。OBS報道部加賀其記者の解説です。
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公明党「自主投票」がもたらす影響
今回の主な注目点は3つあります。1つ目が、中道改革連合の結党に伴う公明党の票になります。
大分1区は、国民民主党の堤さん以外は前回の選挙と同じ顔ぶれになりました。前回は吉良さんと衛藤さんを中心に激しい選挙戦が展開され、2人の差は2万6360票でした。
大分1区の公明党の基礎票は、およそ2万票はあると見られています。前回は自公連立政権で、この時の出口調査の結果でみると、公明支持層のおよそ60%が衛藤さんに投じたと見られています。
しかし、今回は公明党が「自主投票」を決めたので、衛藤さんは前回ほどの積み上げが期待できなくなります。吉良さんには前回、公明支持層のおよそ30%が流れています。公明票が増えるかどうかは不透明です。
無党派層の票は
2つ目の注目点は、連合大分の対応です。これまで連合は吉良さんを支援してきましたが、今回、国民民主党が堤さんを擁立したため、産別(産業別労働組合)ごとに判断することになりました。吉良さんは自治労や基幹労連などが支援、堤さんは電力総連、UAゼンセンなどが支援しています。
3つ目が参政党の党勢拡大です。候補者の野中さんは、前回の衆院選で1万5000票あまりだったのが、2025年7月の参院選では大分市で4万8618票と、3倍となる票を獲得しました。参政党がどこまで躍進するかは、今回の選挙戦に大きく影響するといえます。
国民民主の堤さんは連合加盟の一部労組の支援があるものの、超短期決戦の中でいかに知名度を浸透させるかがカギです。また、共産党の山下氏さんは、一定の知名度はあるものの、政党の訴えがどこまで届くかが問われます。
そして、勝敗に大きく影響する無党派層の票の行方も気になります。前回の衆院選では、無党派層のおよそ6割が吉良さんを選んだとみられています。背景には自民党議員による裏金問題がありましたが、今回は、物価高対策と高市政権の評価が投票を左右しそうです。

