Image: GRANT SINCLAIR CARDIFF

多機能で高性能だけど自転車。

季節の移ろいや空気を感じるのは、自転車やバイクのいいところ。しかし雨や雪、極端な寒さや暑さの中では乗るのが苦行になってしまいます。

撥水コートや防寒・冷感グッズなどいろんな小道具で対応できますが、ホントなら自動車のように閉じ込められてしまえば解決する話。自転車にソレを求めるのは無茶ですが、カプセルのような車体があったら?

未来から来た電アシ3輪車

Grant Sinclairの「IRIS eTrike」は、ひとり乗りの自動車みたいな電動アシスト・トライク。

ジェット機のコックピットに車輪をくっつけたみたい。キュっと絞ったテールに向かって風を切る、エアロダイナミックなデザインが目を引きます。

強くて軽いボディー

衝撃に強いモノコック構造の外装は、カーボンファイバー製。強くて軽いで知られる素材ですよね。内蔵の拡張ポリプロピレン素材が衝撃吸収をし、安全性は非常に優秀です。

キャノピーがあるので悪天候でもへっちゃらですし、視野も広く渋滞知らずで都市部を走る。マイクロ・モビリティー級の自転車です。

Image: GRANT SINCLAIR CARDIFF

モーターは出荷国に準拠し選べる

ギアはシマノのMTB用。搭載モーターはCYC社の「Photon Gen 2」ミッド・ドライヴ・モーターでバックも可能。出荷する国や法律によって出力が変わり、一番非力なEU仕様だと250W。最高時速は48kmなので、残念ながら日本の公道走行は不可ですね。

フル充電での航続距離は最長80km以上と、通勤・通学程度なら1週間くらいは持ちますかね。

空気清浄機で室内が清々しい

内部は自動車みたいなシートがあり、SFロボの操縦よろしく左右のレバーで方向転換。そのまま両足でペダルを漕いで走らせます。

おもしろいのはHEPAフィルターとカーボンフィルターを装備した空気清浄機があり、外気の汚染物質を除去する点。自転車やバイクは他人の排気ガスをモロに喰らうのが難点ですが、この車内にいればかなり快適です。密閉度が高いので、一度入り込んだ臭いなどが留まるのは勘弁ですからね。花粉の時期も安心。さらに温度調節もするので、どんな季節や天候でも快適です。

ハイテク操縦席だが荷物も運べる

超横長12インチのタッチスクリーンには前後左右のカメラで捉えた全方向の景色が写り、GPSや走行情報の表示を担います。スマホアプリと連携し、それらの閲覧や走りの設定変更もできるハイテクっぷりです。

ひとり乗りなので小さく狭いように見えますが、シートの背後は180L分のスペースも確保。荷物がたっぷり入りますし、電アシのおかげで上り坂でも軽々漕げます。

紹介料で副収入に期待

カラバリはカーボン・シルバーとカーボン・ブラックの2色があり、価格は約213万円。

安くはないですが、誰かがボディー横のQRコードを読み取って購入すれば、その売り上げから紹介料代わりにいくらかの収入が得られるアフィリエイト・プログラムもあります。走る広告塔みたいにド派手なデザインで乗る人も出てくるでしょうね。

それでも扱いは電アシ自転車

見た目も性能も自動車みたいですが、イギリスでは14歳以上が無免許・無保険・無税で乗れるよう、分類は電動アシスト自転車になっています。価格はお高めですが、各種の登録なしでスグ乗れるのはハードルが下がりますね。

とはいえみんなが買うような乗り物ではなさそうなので、レース競技とかしてもおもしろいんじゃないかと思います。モーターはオプションで500W、750W、1000Wが選べるので、最速仕様にして競輪×F1みたいなイメージで走らせたらエキサイティングなのでは?

Source: YouTube, Instagram, GRANT SINCLAIR CARDIFF via YANKO DESIGN, MIKE SHOUTS

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