【ふたご座流星群2025】いよいよ今夜ピークに!どの方角?「14日夜から15日未明」月明かりの影響を受けず「条件は良好」全国の天気は?(14日発表)
冬の夜空を代表する「ふたご座流星群」が、見ごろです。
【画像を見る】一晩に100個以上の流星に大火球も出現!各地の天気予報は?
岡山市中区の山陽学園大学で流星の観測を続ける地域マネジメント学部の米田瑞生さんに聞きました。
今年のふたご座流星群──最も見やすいのは “14日夜から15日未明”
──今年のふたご座流星群、いつ、どの方角を観測したらよいでしょうか。
(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「活動のピーク(極大)は 12月14日17時ごろ ですが、実際に観察しやすいのは、空がすっかり暗くなり、ふたご座が高く昇る14日の夜から15日未明にかけて です」
「月の出は 15日未明。それまでは月明かりの影響を受けず、条件は良好です。眼の順応が進む郊外や山間部では、より多くの流星に出会えるでしょう」
ふたご座流星群は見える?14日の天気予報は?
30日までの各地の天気予報
いつどこを見る?
■ どこを見ればいい?
「ふたご座流星群の放射点は、ふたご座の1等星カストルのすぐ近くにあります。ただし、放射点を正確に探す必要はありません。
大雑把に ふたご座の方向(東の空) を把握しておけば十分です。
今年はその近くに ひときわ明るい木星が輝いているため、木星の方向から流れ星が多く飛び出すとイメージするとわかりやすいでしょう」
■ 実際、どれくらい見えるのか
「昨年は、山陽学園大学(岡山市)で、北方向の狭い範囲の空だけを観察しましたが、それでも 一晩で約100個 の流星を確認できました。
空の広い方向を見渡せる場所であれば、今年も十分な数の流星に出会えると期待されます」
どうして流星はふたご座方向から飛び出す?
──なぜ、毎年この時期に、ふたご座方向に流星が見えるのでしょうか。
(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「ふたご座流星群の流星は、宇宙空間に漂う 微小なダスト(塵) が地球大気に飛び込むことで光ります。これらのダストは、ある天体の軌道上に残されたものです」
「従来、流星群をつくる天体は『彗星』が常識でしたが、ふたご座流星群の母天体は 小惑星ファエトン(3200 Phaethon)。これは 約40年前 に判明し、天文学者に大きな驚きを与えました」
■ なぜ小惑星が流星群の“親”なのか
「当初は、『もともとは彗星だったが、太陽に近づくたびに氷やドライアイスの部分が蒸発しつくし、“枯れた彗星=小惑星”になったのでは』と考えられていました。実際、この仮説を裏付けるような現象が観測されています」
■ 2012年、突然の増光──まだ“完全な小惑星”ではない?
「2012年、ファエトンが太陽に接近した際、急に明るくなる増光現象が観測されました。さらにその後も、時折ダストを噴き出すような活動が確認されています。つまり、ファエトンは『完全な小惑星』になりきった天体ではなく、彗星から小惑星へ“移行中”の珍しい天体である可能性があるのです」
ふたご座流星群がピーク 今夜の天気は?
30日までの天気予報
2025年のまとめ
極大:12月14日17時ごろ
もっとも見やすい時間帯:14日夜~15日未明
月明かり:15日未明まで出ないため好条件
見る方向:ふたご座(木星の方向が目印)
ふたご座流星群の正体:小惑星ファエトンが撒いたダスト
ファエトンは今も活動性を見せ、「彗星→小惑星」への移行途中と考えられる
一年でもっとも安定して多くの流れ星が見られるふたご座流星群。
今年は観察条件が良く、寒さ対策さえすれば長く楽しめる夜になりそうです。温かい飲み物とブランケットを用意して、ぜひ空を見上げてみてください。
大火球も!2024年のふたご座流星群の画像を見る
米田さんが撮影した2024年12月5日の夜に発生した「ふたご座流星群」と思われる大火球の画像です。
「火球」とは、-4等星よりも明るい流星をいいます。月と太陽の次に明るい金星が-4等星です。火球であれば夜空のどの星よりも明るく見えます。
流星観測のコツは?
(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「流星観測のコツは
・街灯などの人工の光を避けられる場所で見る。
・暗いところで目を10分程度慣らす。
・月がない夜が見やすい。
・寝転ぶと、見やすい。(自動車、自転車、歩行者など、通行がない安全な場所で!)」
インフルエンザが流行っていますから、あたたかくして観察してくださいね。
【米田瑞生さん】
2002年4月 - 2006年3月 東北大学, 理学部, 宇宙地球物理学科
2013年6月 - 2017年6月 ハワイ大学, 天文学研究所, 客員研究員
2015年4月 - 2017年9月 東北大学, 大学院理学研究科, 客員研究者 (博士(理学))
2023年4月 - 現在 山陽学園大学, 地域マネジメント学科
主に太陽系内外の惑星・衛星の大気・磁気圏について、研究。特に木星の衛星イオの火山活動がどのように変動しているか、その詳細を調査。
若い頃には高山病と闘いながら、チリ・アタカマ砂漠にある、東京大学アタカマ天文台での観測研究に従事。
また、現職の山陽学園大学では情報関連の教育に従事する一方、特別な場所・施設でなくても、観測できる現象を調査すべく、「晴れの国」のメリットを活かして、低コストで流星を観測する方法を模索中。
