GmailにAIで返信を生成する「パーソナライズドスマート返信機能」や「Geminiで受信ボックスを片付ける機能」追加へ

メールの返信を書くにあたっては、これまでの文脈を確認したり、ファイルに埋もれている詳細をチェックしたりすることで、意外と時間を取られてしまいがち。また、思い通りの文面を作るのにも時間がかかります。こうした状況を改善する機能として、Googleが「パーソナライズドスマート返信機能」をGmailに搭載することを表明しました。
Introducing new ways Gemini in Workspace helps you do your best work | Google Workspace Blog
Reclaiming your time with Gemini in Gmail - YouTube
Gmailには2016年から「スマート作成」機能が搭載されていて、メールを簡単に作成できるようになっています。
GmailのInboxウェブ版に「Smart Reply(自動予測返信)」の機能が実装される - GIGAZINE

「パーソナライズドスマート返信」はさらに一歩踏み込んだ機能です。

例では、ユーザーのステファニーさんが、エリックさんから送られてきたメールへどう返信すべきかという案が3種類提示されています。

青くハイライトされた部分は、過去のステファニーさんの文体を参考にしたもの。

緑色にハイライトされた部分は、過去にすステファニーさんが送ったメールの文面を参考にしたもの。

黄色くハイライトされた部分は、ステファニーさんのGoogleドライブ内にあったファイルを参考に書かれたものです。

このようにして、適切で的確な返信案が作成されるので、必要な部分を手直しして送信すればOKというわけです。

また、新たに「Gmailで直接スケジュールの予約をする」という機能も追加されます。

先ほどと同様に返信を作成。

メール作成メニューの中にカレンダーアイコンが出現。

クリックすると、「ブッキングページを挿入」などのメニューが出現。

「Large dog - Full grooming(大型犬とフルグルーミング)」という予定をGmailだけで予約することができました。

さらに「単一コマンドで受信トレイを片付ける」という機能も登場。

受信トレイの右側にGeminiが表示されています。

プロンプト入力フォームに「Archive all of my appointment booked confirmations from last month(先月の予約確認メールをすべてアーカイブする)」と入力。

すると、Geminiが受信トレイ内の検索を開始。

該当する64件のメールを表示するボタンがGeminiに出現。

まとめてアーカイブすることができます。

「パーソナライズドスマート返信」は2025年内後半、「Gmailで直接予約」と「受信トレイ片付け」は次の四半期(2025年7月〜9月)に搭載予定だとのことです。