フェンタニルがアメリカを蝕む…関税政策とのつながりを高須幹弥が分析

美容外科医の高須幹弥氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新し、「【フェンタニル】トランプが関税をかけるもう一つの理由【合成麻薬】」というタイトルで、フェンタニル問題とトランプ前米大統領の関税政策について詳しく解説した。

高須氏は「日本ではあまり報道されないが、フェンタニルがアメリカで大きな問題になっている」と述べ、その深刻さについて語った。さらに「アメリカでは薬物の過剰摂取による年間の死亡者数が約10万7000人にのぼり、そのうち7割以上がフェンタニルによるもの」とし、薬物依存の現状を伝えた。

また、フェンタニルがメキシコやカナダを経由して密輸されている実態を指摘し、「トランプ大統領が1期目の選挙の頃からメキシコとの国境に壁を作ると主張した理由の一つが、この危機的状況にある」と説明した。さらに「中国で製造されたフェンタニルの原材料がメキシコで合成され、アメリカに密輸されている」と述べ、問題が国際的な広がりを見せていることを強調した。

トランプ大統領がカナダ、メキシコ、中国に対して強気な関税をかける背景には、フェンタニルの密輸経路を断ち、反社会勢力の排除を目指すという意図もあると高須氏は見ている。これらの政策は、関税というかたちを取った一種のパフォーマンスともいえる。

さらに、高須氏はフェンタニルの医療用途についても言及。「正しく使用すれば優れた医薬品だが、依存性が強く、違法使用は重大な問題」と警鐘を鳴らした。日本の現状については「幸いなことに、日本ではまだフェンタニルによる汚染は広がっていない」とし、安堵の意を示した。

番組の最後には、「麻薬との戦いはディープステートとの戦いだ」と語り、「アメリカは長年麻薬と戦ってきたが、いまだに成果が出ていない」と述べて締めくくった。