低コスト・高パフォーマンスの推論モデル「DeepSeek-R1」をリリースしたことで、App Storeの無料アプリランキングで1位を獲得したり、AIチップメーカーの株価を暴落させたりして話題を集めているのが、中国発のAI企業であるDeepSeekです。しかし、データ漏洩(えい)のリスクから、数百の企業がDeepSeekをブロックしていることが明らかになっています。

DeepSeek’s AI Restricted by 'Hundreds' of Companies Within Days - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-01-30/deepseek-s-ai-restricted-by-hundreds-of-companies-within-days



‘Hundreds’ of companies are blocking DeepSeek over China data risks | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/01/31/hundreds-of-companies-are-blocking-deepseek-over-china-data-risks/

Bloombergの報道によると、数百の企業、特にアメリカ政府と関係のある企業がDeepSeekの関連サービスをブロックしているそうです。Bloombergはサイバーセキュリティ企業のArmisとNetskopeの幹部へのインタビューに基づき、「数百の企業がDeepSeekをブロックしている」と報じました。Armisのナディール・イズラエルCTOは、「最大の懸念は、AIモデルのデータが中国政府に漏洩する可能性があることです」と語っています。

Bloombergが提供するオンライン法律調査にデータ分析とAIを使用するサブスクリプションサービスのBloomberg Lawも、サンフランシスコの法律事務所であるFox RothschildもDeepSeekをブロックしたと報じました。

DeepSeekのプライバシーポリシーによると、DeepSeekはすべてのユーザーデータを中国のサーバーに保存しています。中国の法律では、企業は要請に応じて諜報機関とデータを共有することが義務付けられているため、多くの企業がデータ漏えいを恐れてDeepSeekの使用を禁止している模様。

なお、イタリアのデータ保護当局がDeepSeekアプリのユーザーデータの取り扱いについて情報提供を求めたところ、イタリアのアプリストアからDeepSeekアプリが消えています。

DeepSeekアプリがイタリアのAppleとGoogleのアプリストアから消滅、イタリアのデータ保護局が個人データの使用についてDeepSeekに尋ねた直後 - GIGAZINE



アメリカではアメリカ海軍がいち早くDeepSeek製品の使用を全面的に禁止しており、国防総省でもDeepSeekの使用が禁止されたばかりです。

アメリカ海軍が中国企業DeepSeekの開発したAIの使用を全面的に禁止 - GIGAZINE



また、DeepSeekのデータベースからチャット履歴など数百万件ものデータが漏えい可能な状態であったことも指摘されています。

DeepSeekデータベースからチャット履歴など数百万件が漏洩可能な状態にあったことが判明 - GIGAZINE