世界的な景気後退に警鐘が鳴らされる中、スマートフォンの分野では中古品・公式再生品の需要が高まっており、2026年にはその出荷数が4億台を超え、市場価値は1000億ドル(約13兆円)近くに至る見込みであることを、調査会社・IDCが報告しています。

IDC Forecasts Nearly 415 million Used Smartphones Will Be Shipped Worldwide in 2026 with a Market Value of $99.9 Billion

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS50005523



Used phone market finds it feet amid rising inflation • The Register

https://www.theregister.com/2023/01/10/idc_secondhand_phones_sales_bright_spot_in_crappy_phone_market/

IDCによると、スマートフォンの中古品・再生品出荷台数は2022年は2億8260万台ですが、2021年から2026年にかけての複合年間成長率は10.3%で、2026年には4億1330万台に達する見込みだとのこと。

世界のスマートフォン市場の原動力となっているのは「下取りプログラム」で、まだ下取りプログラムの導入から歴史の浅い地域でも成功を収めているほか、アメリカをはじめとした成熟した市場でも、製品の更新サイクル加速に下取りプログラムが大きく貢献しているそうです。

ただし、中古品や公式再生品の販売によるわずかな利益は、最終的にはベンダーや再販業者の収益性を悪化させることになるとIDCは警告しています。

この動きの背景には、消費者がスマートフォンにかけるコストが減っていることが第一にあり、スマートフォン市場そのものは2022年第3四半期まで5期連続で縮小しているとニュースサイトのThe Registerは報じています。

The Registerは同時に、中古市場拡大の明るいきざしは、端末の寿命が延びることによって環境には優しいという点だと述べました。