デジタルコンテンツにブロックチェーン技術を使って唯一無二の判を押すNFT(非代替性トークン)の発行や、暗号資産の取引を可能にするようなゲームをSteamが禁止したことを受け、複数の開発者らがグループを結成し、Steamに対し禁止解除を求める公開書簡を提出しました。

Open Letter to Valve: Don’t Ban Web3 Games

https://www.fightforthefuture.org/actions/valve-web3-games-have-a-place-on-steam/

26 NFT Developers Send Very Sad Letter To Valve Over Steam Ban

https://kotaku.com/26-nft-developers-send-very-sad-letter-to-valve-after-s-1847959748

2021年9月頃、Valveが提供するゲーム販売プラットフォームのSteamが、NFTや暗号資産の発行・取引を可能にするゲームの公開を禁止するガイドラインを制定。これによりNFTや暗号資産をゲームクリアの報酬とするゲーム「Age of Rust」がリリース不可となるなど、いくつかのゲームが影響を受けたと報じられています。

SteamでNFTや暗号資産を取引できるゲームが禁止される、ライバルのEpic Gamesは「歓迎する」とコメント - GIGAZINE



Steamが行った禁止措置を受け、Age of Rustの開発元であるSpacePirate Gamesのクリス・ロバームCEOほか25人の開発者と、NFTプラットフォームのEnjinやブロックチェーンゲーム推進団体のBlockchain Game Allianceなど、計29の個人・団体がグループを結成し、Steamに禁止解除を求める公開書簡を提出しました。

グループが提出した公開書簡の内容は以下。

Valve Corporationへ。Fight for the Future、Enjin、Blockchain Game Allianceは、26のブロックチェーンゲーム会社とともに、Valveに、ブロックチェーンゲームやNFTなどのWeb3.0テクノロジーをSteamプラットフォームで禁止することを止めるよう求めています。

ブロックチェーン技術とDAO(自律分散型組織)やNFTなどのWeb3.0トークンベースの技術を利用するゲームは、ユーザーエクスペリエンスを積極的に向上させ、ユーザーとクリエイターに新しい経済的機会を生み出すことができます。 特にトークンは、ユーザー同士が相互作用し、コラボレーションし、以前は不可能であった具体的なデジタル世界やアイテムを作成するための大きな可能性を秘めています。

これらの機能強化により、ゲームはより分散化され、民主的で、インタラクティブな、プレーヤーに焦点を合わせたシステムになります。また、独立したクリエイターと確立された企業の両方に大きな利益をもたらす方法で、知的財産権を合理化および近代化する機会も提供します。これらの革新は音楽配信、本の出版、収集品などの機能強化ももたらします。



Valveはゲームだけでなく、Steamプラットフォーム自体でも実験と革新を行う意欲があることで知られています。10年以上前にゲーマーがデジタルゲームアイテムを販売および取引する方法を変えるパイオニアと見なされているValveは、NFTのような媒体が発達することの影響を理解しているはずです。その先駆的なビジョンの精神に基づいて、この急速に成長している技術でチャンスをつかんでください。自分のルーツを自覚し、業界がゲームエコシステム全体に積極的に貢献していることを証明し、NFTのようなカテゴリ全体を禁止するという決定を覆してください。

Blockchain Game Allianceのセバスチャン・ボルジェCEOは書簡の中で「ブロックチェーンゲームは、プレーヤーとパブリッシャーの両方にとってゲーム業界を活性化する多くの新しい分野を開拓しています。この急成長している分野を遮断することは、既存企業への不公平を生み出しながら、目覚ましい技術の進歩を無視することにつながります。私たちは、Valveの人々や、より幅広い主流のゲーム業界とのオープンな対話を招き、今後の課題に対する彼らの見方をよりよく理解し、将来より効果的にコラボレーションできる方法を決定したいと考えています」と述べました。