ナント戦で2ゴールに絡む活躍をみせたネイマール。 (C) Getty Images

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 現地時間12月4日に行なわれたリーグ・アン第16節で、パリ・サンジェルマンはホームにナントを迎え、2-0で勝利した。

 この試合で2ゴールに関与したのが、ブラジル代表のネイマールだ。42分にCKのこぼれ球をダイレクトで蹴り込んだシュートは、VAR判定でノーゴールに終わったものの、その鬱憤を晴らすかのように後半に躍動する。

 52分にキリアン・エムバペの先制点に繋がるスルーパスをアンヘル・ディ・マリアへ供給すれば、85分にはPKで勝利を決定づける追加点を挙げた。

 話題となっているのは、そのPKのシーンだ。ペナルティースポットにボールをセットしてGKと対峙したネイマールは、なんと蹴るまでに8秒もかけ、フェイントをかけながら左隅に流し込んだ。

 だが、この“溜めすぎた”PKに、味方のマウロ・イカルディと、パブロ・サラビアまでもが引っかかってしまい、蹴る直前にペナルティーエリアの中に進入。このPKはまさかの蹴り直しとなってしまった。

 この日2度目のノーゴール判定となったネイマールは、今度は5秒ほどかけてGKとにらみ合った後、ゴール右隅に流し込んだ。これが今シーズン5ゴール目となった。

”溜めすぎ”のPKを目にしたサポーターからは、「蹴り直しでも決めるのがさすが」、「フェイントで味方までだますのか(笑)」、「やりにくかっただろうに、お見事」といった称賛の声がある一方で、「さっさと蹴ればいい」、「もったいつけすぎている」といった批判的な声も寄せられている。

 今夏にバルセロナへの移籍が取り沙汰され、シーズン当初はホームゲームでもブーイングを浴びせられたネイマール。現在ではそれもほぼ収まり、PKを決めた後には歓声も沸いた。

 パリSGの10番はPKを決めた後、口の前に人差し指を立てて顔を伏せ、その後に天を仰いだ。このパフォーマンスは「サポーターに”黙れ”というメッセージだ」とする報道も流れているが、真相は藪の中だ。

 パリSGは現在、2位のマルセイユとは5ポイント差で首位を快走中。7日にはモンペリエと対戦し、11日には、すでに突破を決めているチャンピオンズ・リーグ第6節で長友佑都所属のガラタサライと対戦する。

 何かと物議を醸しているネイマールだが、ファンを納得させるパフォーマンスを見せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部