「焦りすぎ…」 神戸FW長沢、イニエスタの絶妙パス生かせず猛省「こんな悔しい思いは…」
後半31分、イニエスタから“お膳立て”もループシュートは無情にも枠外へ
8月26日のJ1リーグ第24節、ヴィッセル神戸対横浜F・マリノスの一戦で実現した「イニエスタvs久保建英」の“元バルサ対決”は、結果的にJ1初ゴールを決めてチームを2-0の勝利に導いた横浜FMの久保に軍配が上がった。
しかし、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがヒーローになる可能性も十分にあった。後半は的確な浮き球やスルーパスで次々とチャンスを作り出したが、チームメイトがシュートを決め切れず。今夏に加入したFW長沢駿は、「焦りすぎ…」と自らを責めた。
後半11分に久保に移籍後初得点を奪われてビハインドを背負った神戸は、同25分にFWウェリントンに代えて身長192センチの長沢を投入。イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキを中心に猛攻を仕掛ける。
迎えた後半31分、左サイドのポドルスキからのバックパスを受けたイニエスタが、相手最終ラインの裏を取った長沢の動きを見逃さずに絶妙な浮き球パスを供給。ペナルティーエリア内でフリーとなった長沢は右足アウトサイドでピタリと足もとに落とすと、飛び込んできたGK飯倉大樹をかわすようにループシュートでフィニッシュを狙った。しかし、ボールは無情にもバーの上を越え、長沢もイニエスタも思わず天を仰いだ。
8月13日にFW渡邉千真(現ガンバ大阪)と“トレード”のような形で神戸にやってきた長沢。イニエスタのこの上ないお膳立てを生かせず、その後のチャンスでもゴール前に顔を出しながらネットを揺らせなかった自分に「焦りすぎ…」と言葉を向けた。
「ああいうところでパスが出てくるのは、このチームに来た理由」
「イニエスタからボールが来て、トラップまでは完璧だった。GKの飛び出しも、癖も全て見えていたので、ちょっと浮かせれば入るかなってところで、当てすぎてしまった。あれを決めていれば、たぶん(試合は)違う形になっていた」
新天地に合流してまだ2週間。それでも自身に完璧に合わせてくるイニエスタの凄味、そして自分がなんのために移籍してきたのかを改めて考える試合になったという。
「今日は、(イニエスタが)自分を見てくれているんだと分かった。ああいうところでパスが出てくるのは、このチームに来た理由でもあるので。そこで決め切れるようにならないといけないし、もう二度とこんな悔しい思いはしたくない」
かつてバヒド・ハリルホジッチ元日本代表監督も注目した長身ストライカーは、世界最高峰の司令塔イニエスタに応えようと必死にもがいている。(小田智史(Football ZONE web編集部) / Tomofumi Oda)

