スマホ普及で写真から動画の時代へ、ちょっとした動画共有サイトで最適なのはVimeo vs. YouTubeどっち?
となると、それを知人に見せたくなる。友人と共有したくなる。そんなときに悩むのが、動画共有サイトに何を使うかだ。
共有目的でなくとも(一般公開しなくとも)、動画の保存先としても動画共有サイトはとても便利だ。動画は静止画に比べてファイルサイズが大きく、スマホのメモリをすぐに圧迫してしまう。いつまでもスマホの中に保存してはおけない。動画を撮影する機会が多くなれば、公開する・しないに関わらず、動画共有サイトにアップしてスマホからは削除するという使い方が望ましいだろう。
動画共有サイトというとメジャーなのはVimeoとYouTube。Vimeoは2004年に始まったサービスで、洗練されたUIや早くからHD動画にも対応していたことから、日本でもクリエイター層を中心に普及している。Vimeoは、「商業作品の転載、ゲームのプレイ動画、ポルノ映像、その他ユーザー自身が作ったのではない作品の投稿を認めていない」ことから、クリエイターらのオリジナルのアーティスティックな作品が多数集まっている。
これに対し、YouTubeは従来から広告モデルのサービスを採用しており、商業作品の転載や著作権的にグレーなものまで、雑多な動画が集まっている。だが、実は、YouTubeでも個人の動画を保存するといったクラウド的な使い方はできる。
さて、ここでは、いち一般人が個人利用で動画共有サイトを使う場合の、VimeoとYouTubeのそれぞれの使い勝手を検証したい。
◎無料でどこまで使えるのか?Vimeoの使い方はちょっと独特で、無料ユーザーの場合、1週間にアップできるファイル容量が決められている。
アクセス量と安定したサービス提供という意味では当然の考え方なのかもしれない。しかし、1週間を過ぎるとまたアップロードが可能なワケで、1つのファイルが500MB以内であれば、ある意味、無制限的に使えるという感覚になる。
ただ注意したいのは、無料ユーザーは500MBを越えるファイルはアップできないことだ。また、HD動画は週に1本まで。1週間以内にさらにHD動画をアップロードした場合は強制的にSDにエンコードされるそう。
一方、YouTubeはGoogleアカウントでログインしていれば、長さ15分間までのファイルをアップできる。これがデフォルトだが、さらに「アカウントを確認する」ことでこの上限を引き上げることができる。電話あるいは携帯電話を使って、確認コードを受け取り入力するという操作になる。これで、最大128GB、最大11時間長の動画をアップできるようになる。
いずれにせよアカウントを作る必要があるが、無料枠でもここまで使える。
ちなみにVimeoの場合、「Vimeo Plus」と「Vimeo Pro」という有料メニューもあり、年60ドルのVimeo Plusでは週5GBまでの動画アップが可能、またHD動画の本数制限なしなどのパッケージになっている。Vimeo Proはさらにプロ用のアカウントという位置づけ。
なお、YouTubeの場合、「そのアカウントが問題ない(健全である)」とされる状態でないと動画をアップできない。著作権など、何らかの問題に抵触したことがあるとアップできなかったり、動画が削除されてしまうことがある。
◎ファイルの公開設定はどうなっているのか?
個人的な動画の場合、やはり気になるのはその公開設定だ。VimeoもYouTubeもファイルごとに設定できる。
Vimeoの場合、誰がどうアクセスできるのかプライバシー設定が細かく指定できる。動画を見ることができるのは「(Vimeoの)自分のフォロワーだけ」とか「(Vimeoの)自分が許可したユーザーだけ」、あるいはパスワード制限までできる。さらには動画の埋め込み、コメントについての設定項目まである。
YouTubeの場合、「公開」「非公開」「限定公開」から公開範囲を設定できる。非公開とした動画は自分で選んだユーザーだけを公開対象にできる。ユーザーは当然Googleアカウントが必要で、さらに該当のチャンネルをGoogle+とリンクしておく必要がある。
限定公開の場合は、動画のURLを知っている人だけが見ることができる。ただ、これはファイルに対しては何の制限もかかっておらず、URLがわかれば見えてしまう。たとえば該当のURLを知っている人が再生リストに加え、それが公開されていれば誰でも見れるということになる。
でも、人と共有したい場合にその動画を見るために何らかのサービスの登録が必要になるというのは正直わずらわしい。となると、ファイルの公開時のプライバシー設定だけを考えると、個別にパスワード制限がかけられるVimeoに(公開範囲に配慮したい人には)メリットがあるのかも。
とはいえ、動画ファイル
のファイルサイズの大容量化が著しい昨今、やはり上限が週に500MBというのは心もとない……。
となると、アップしたい動画のファイルサイズか、共有したい人(あるいは「共有しない」の選択肢)という、目的に合わせて使い分けるというのが、現状の最適解になるだろう。
いずれにせよ、公開を制限した動画は検索にはひっかからないはずだが(より不安なら、タイトルや説明など付加するのはやめておこう)、不用意なファイルをアップするのはNG。不幸になるだけだ。
動画に関わらず、「一度ネットに出てしまったファイルはなかなか消えない」というのは、今もいきているので、くれぐれも注意したい。
大内孝子

