仕上げ人vs攻撃的守備陣に注目
そのうちキング・モーとエマニュエル・ニュートンの暫定世界ライトヘビー級王座決定戦と前述のライト級世界戦はベラトールで組まれたもので、それぞれチャンドラーとニュートンが勝利している。もう一つの世界戦、フェザー級選手権試合=王者パット・カーラン×挑戦者ダニエル・ストラウスは、今から4年半前の2009年4月にパットの従兄弟ジェフ・カーランの主宰するXFOで対戦し、カーランが2R1分31秒右ストレートからの連打でKO勝ちしている。
すばり寝技、立ち技、打撃&組技とフィニッシュして勝つカーランに対し、ストラウスの方はスコアリングで勝つという印象が強い。レスリングベースのサウスポー、テイクダウン・ディフェンスに優れており、レンジの外に立って長いリーチを生かした右ジャブを多用する。そして試合を進めるなかで、対戦相手の隙をついてテイクダウンやバックを奪い、スコアリング。そんな戦い方でWECでも注目されたことがあったカレン・ダラベジャン、そしてマルロン・サンドロを破っているのだから、彼の防御能力の高さは本物だ。
攻めるからこそ、隙もできるのがMMA。その隙を待ち、付け込むのがストラウス。さらに右ジャブを放つことでポイントもゲットするという、一言でいえば嫌らしいファイターだ。そんなストラウスにカーランがどのような攻略手段をこうじてくるのか。典型的なオフェンシブ・ディフェンダーのストラウスにはカウンターのカウンターが必要になる。スコアを稼ぐのはジャブとテイクダウン。ジャブには逆に距離をとり、テイクダウン狙いに得意のギロチンという戦い方もあるが、「スタンスが広く、パンチはミスも多い」と分析するカーラン。ジャブに対抗する術が頭にあるかもしれない。