BitTorrent Torque アルファ版公開、JSでBitTorrentをウェブアプリ化
従来のBitTorrentは、ユーザーが環境によって異なるクライアントアプリを導入して使い方を覚える敷居がありました。対する Torque は BitTorrent の全機能にアクセスできる JavaScriptライブラリ btapp.js と「見えない」クライアントを組み合わせることで、ユーザーにとってはブラウザ内のアプリや拡張機能として使うことができ、開発者からは js だけで環境を問わないウェブアプリにBitTorrent 技術を組み込むことができるようになります。
BitTorrent は Torque のライブラリとクライアントをアルファ版としてリリースするとともに、開発者サイト Torque Labs を開設してアプリケーションのデモを公開しています。現在公開中のアプリは、.torrent を通常のダウンロードと同様に扱える Chromeプラグイン 「OneClick」、サークル状の UI にドラッグ&ドロップするだけで特定の相手や Twitter / Facebook 経由でファイルを共有できる PaddleOver の2本。
そのほか近日公開予定のデモアプリは、 .torrent から直接ブラウザ内でメディアファイルを再生する Torrent Video Streaming、ローカルファイルのシンプルな共有リンクを作るNUD.GSなど。
また公式BitTorrent クライアントμTorrent のウェブ設定&共有インターフェースや、μTorrentクライアントへのアクセスをFacebookフレンドに共有するアプリなども公開予定に含まれています。Btapp.js は「ブラウザプラグイン」としてダウンロードさせるヘッドレスなtorqueクライアント専用ではなく、各BitTorrentクライアント側が対応することでローレベルなBitTorrentエンジンとして機能させることを想定しているようです。
ブラウザで BitTorrent といえば、最初からBitTorrentプロトコルに対応する Opera や、一部のBitTorrentクライアントが独自機能として実装するウェブインターフェースなどもありました。Operaはあくまでブラウザの独自機能としてBitTorrent クライアントを内蔵していたのに対して、Torque はBitTorrentの機能を抽象化して実際のクライアントから切り離すことで、アプリケーションとしてのインターフェースは環境を問わずウェブ技術だけで作って配布できるようにし、より下位レイヤーのプロトコルハンドルは torqueクライアントや既存の各 BitTorrent クライアントに任せることで、BitTorrentの次の進化を目論む仕組みです。
