カロッツェリア40周年を記念し、歴代の人気モデルを特別展示。世界初の市販GPSカーナビゲーション「AVIC-1」の姿も(画像右端)

写真拡大 (全6枚)

最新オーディオから復活モデルまで! 注目製品を数多く展示

 カロッツェリアブランドで知られるパイオニアが、一般ユーザーも参加可能な「2026夏 カロッツェリア新商品体験会」を2026年6月12日、13日の2日間にわたって、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)を会場に開催しました。本記事では、6月12日の午前中におこなわれたプレス向け体験会の様子をお届けします。

 今年はカロッツェリアブランドの40周年となる節目の年です。会場には、先日発表された2026年夏の新商品である、国内市販オーディオとしては初となる空間オーディオ技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に対応したディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」や、史上最高の音質を追求した限定モデルの「サイバーナビ LIMITED EDITION」、そしてSNSを中心に大きな話題を集めた往年の光るボックススピーカーを現代によみがえらせた「TS-X40」など注目のアイテムが展示されました。

【画像】往年の名機から最新モデルまで! 新商品体験会の様子を見る(51枚)

 またカロッツェリアブランド40周年ということもあり、現行ラインナップのほか往年の機種も特別展示がなされており、古くからのファンにとっても注目のイベントとなりました。

 さらに新商品を中心にカロッツェリアブランドのアイテムを装着したデモカーが5台用意され、実際に試聴ができました。

国内市販オーディオ初! ドルビーアトモスに対応した「DMH-SF1000」

 ディスプレイオーディオの「DMH-SF1000」は、一般的な車載スピーカーを用いながらも、360度さまざまな場所から音が聞こえてくる感覚を味わえる空間オーディオ技術「ドルビーアトモス」に対応しているのが最大の特徴です。

国内市販オーディオとして初めてドルビーアトモスに対応したディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」

 これはドルビーアトモスの技術を提供するDolby社と、その音源を提供するApple社との協力によって実現したもので、当初は市販オーディオでは再現することは不可能とされていたところ、パイオニアが長らく蓄積してきた「オートタイムアライメント&オートイコライザー」の技術などを用いることで、最少4つのスピーカーの組み合わせで楽しむことができるのが大きなポイントです。

 またドルビーアトモス非対応の音源でも、パイオニア独自の技術によって空間オーディオ表現を実現する「ステレオスペーシャルサウンド」機能も搭載しているため、立体感のあるサウンドを楽しむことができるのもうれしいところ。

 実際にDMH-SF1000を搭載したアルファードで試聴してみると、まるで音源(スピーカー)が動いているのかのような三次元的で立体的なサウンドを楽しむことができました。

 もちろんデモカーには天井にスピーカーが装着されているということはなく、純正位置となる前後ドアスピーカーとトゥイーターという一般的なレイアウトでしたが、明らかに斜め後ろから音が鳴っていて思わず振り返ってしまうほどです。

40周年記念の特別仕様「サイバーナビ LIMITED EDITION」

 続いてはカロッツェリアブランド40周年という節目にリリースされた特別仕様の「サイバーナビ LIMITED EDITION」です。これは現行モデルのサイバーナビをベースに、サイバーナビ史上最高音質を目指して日清紡MUSESシリーズの高音質オペアンプや、専用に開発を行った高音質フルカスタムトロイダルコイル、銅メッキビスなどを惜しみなく投入したモデルとなります。

サイバーナビ史上最高音質を目指した40周年記念モデル「サイバーナビ LIMITED EDITION」。6機種合計4000台限定で販売

 前述の「DMH-SF1000」が空間オーディオ技術でエンターテインメント性を追求したモデルとするならば、こちらの「サイバーナビ LIMITED EDITION」はピュアなオーディオを追求したモデルとも言え、そのこだわりぶりから、6機種合わせて4000台の限定生産となっています。

 すでに一部の機種では、好評につき新規受注をストップしているものもあるということなので、気になる人は早めにチェックした方がよさそうです。

 実際に「サイバーナビ LIMITED EDITION」を装着したデリカD:5では、サイバーナビ史上最高音質の看板は、だてではないと思わせるピュアサウンドを堪能することができました。

 従来のサイバーナビでも十分に高音質ではあるものの、こちらはより細かな楽器の音色やボーカルの息遣いまでもが鮮明に表現されており、実際に聴いてみることで“オーディオ沼”にハマる人が少なからず存在する理由を垣間見ることになりました。

復活した“光るボックススピーカー”「TS-X40」も体感!

 そして注目度が非常に高い、光るボックススピーカーの「TS-X40」は、80年代前後に一世を風靡(ふうび)した、リアトレーに設置するタイプの置き型スピーカーです。当時の意匠を再現し、光る「carrozzeria」ロゴを備えつつも、現代のクルマにもマッチするように筐体(きょうたい)が小型化されています。

レトロなルックスと現代的なサウンドを両立した「TS-X40」

 さらにスピーカー本体も13.0cmウーファーと5.7cmミッドレンジ、1.7cmドーム型トゥイーターを組み合わせた上で、ダブルスリットポートバスレフシステムを採用することで、サイズを超えたスケール感のある低音再生を実現しており、レトロなルックスとは裏腹に現代的なサウンドに仕上げられているのも特徴です。

 またDMH-SF1000を搭載し、ボックススピーカーのTS-X40をリアラゲッジボード上に装着したスイフトでは、リアスピーカーが高い位置にあることから、より立体的な空間オーディオを体験できました。

 レトロなルックスのスピーカーから最新のサウンドが流れるギャップも印象的で、往年のファンはもちろん、初めてボックススピーカーに触れるユーザーにも新鮮な体験となりそうです。

ドライブレコーダーやスマホクレイドルなど新製品も続々登場

 このように注目のディスプレイオーディオやサイバーナビ、ボックススピーカーが一堂に会した体験会ですが、それ以外の新商品も展示されていました。

車載用スマートフォンクレイドルの新製品3モデル。左から「SDA-SC400」、「SDA-SC600」、「SDA-SC200」

 ドライブレコーダーユニットの「VREC-DH610D」は、前後カメラともに「STARVIS2」技術を搭載したソニー製CMOSセンサーを採用し、駐車監視機能も標準搭載しています。

 また通常時はHDR、駐車監視時は暗い場所でもしっかり記録できるWDRに自動切り換えを行う機能も備わり、最大256GBまでのmicroSDXCカードに対応するなど、長時間録画も可能となっています。

 また、ディスプレイオーディオなど、スマートフォンと組み合わせて使用することが多くなってきたこともあり、にわかに需要が高まっている車載用スマートフォンクレイドルも新商品が3種類登場しました。

 こちらはマグネットタイプの取り付けホルダーを採用し、「SDA-SC200」はシンプルなクレイドルのみとなり、「SDA-SC400」と「SDA-SC600」では最大15Wまでワイヤレス充電が可能な「Qi2」に対応。さらに「SDA-SC600」にはクレイドル内に冷却ファンも備えることでスマートフォンの発熱を抑制してくれるのも特徴となっています。

ディスプレイオーディオと好相性 ナビアプリ「COCCHi」

 また車載機器だけでなく、スマートフォンと連携して利用するサービスについても紹介がおこなわれていました。

「DMH-SF600」とスマートフォンを接続し、ナビアプリ「COCCHi」を利用する様子。天気予報や熱中症リスクなどの情報も車載ディスプレイ上で確認できる

 そのほか、ディスプレイオーディオとの親和性が高いカロッツェリアのナビアプリ「COCCHi」も日々アップデートがなされており、駐車場、ガソリンスタンド、トイレといった瞬時に検索したいものをワンタッチで検索できるようになっているほか、天気レーダー表示を車載ディスプレイにも対応し、任意の地点の天気予報や熱中症リスクなどを確認できるようになっていることもアピールされていました。

 このように、普段はなかなか触れることのできない新商品をいち早く体験できた新商品体験会。会場には開発メンバーも勢ぞろいしており、ユーザーとの交流もできる貴重な場となっていました。