愛子さまと佳子さま

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 5月23日、華やかなお召し物に身を包んだ2人の女性皇族が公務に臨まれた。

【写真】イギリス留学中に親しくなった男性とカフェで談笑する佳子さま

妻は皇族で夫は一般国民の場合、公務とどう関わるのか

愛子さまは『ラオスフェスティバル2026』を、佳子さまは『日本・ベルギー修好160周年記念』特別展を訪問されました。しかし、数週間後には、おふたりの将来を左右する大きな動きがあるかもしれません」(皇室担当記者、以下同)

 5月15日から始まっている“皇族数確保”に関する与野党による全体会議。

「『とりまとめ案』の提示は25日以降になる見込みです。会議で現在話し合われているのは『女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する』(1案)と『旧宮家の男系男子を養子に迎える』(2案)の2つの案。森英介衆院議長は今国会中の法改正を目指すとしています」

 いまだ実感の湧きづらい皇室典範の改正。國學院大學講師で皇室研究者の高森明勅さんと皇室解説者の山下晋司さんに“想定される未来”について伺った。

Q1 1案が通ったら愛子さま佳子さまのご結婚後の生活はどう変わる?

「これまでの制度なら一般国民の仲間入りをされるが、ご本人に異存がなければ皇族の身分にとどまることとなります。その場合は、赤坂御用地に住まいを構えて、従来どおりご公務を続けられ、皇室行事にも参加されます」(高森さん)

「前例がないため、模索しながらやっていくしかないと思います。妻は皇族で夫は一般国民という場合、例えば宮中晩さん会への出席など、夫が皇室行事や皇族の公務にどう関わるかは、法改正されてからの課題でしょう」(山下さん)

愛子さまの子どもが天皇になる可能性は

Q2 愛子さま佳子さまがご結婚されたら、お相手の「夫」や、生まれてくる「子ども」も皇族になる?

「未定ですが、政府・与党などは夫も子どもも国民という位置づけを想定しています。その場合、家族でも夫婦・親子で身分が違う、近代以来、前代未聞の『異例の家族』になります。家族の一体感や公務、行事への参加などに支障が出かねません」(高森さん)

「現在の国会での議論の大勢は、夫と子どもは皇族にしないという案です。一部の政党は夫も子どもも皇族にすべきだと主張していますが、多くの党はその考えに反対しています」(山下さん)

Q3 1案が通ったら、「愛子さまの子ども」が天皇になる可能性はある?

「1案だけでは天皇にはなれません。今後、皇位継承資格の男子限定が解除された場合、愛子さまが天皇になる可能性が生まれ、男系も解除されたら愛子さまの子どもが天皇になる可能性も生まれます。しかし、政界の一部に強い反対があるため、多くの国民の期待に背を向けています」(高森さん)

「子どもが一般国民なら、当然ながら皇位継承権もありません。愛子内親王殿下が天皇におなりになるためには『女性天皇』を認めなければなりませんが、今回の議論は皇族数の確保であって、皇位継承権については議論の対象になっていません」(山下さん)

Q4 2案が通ったら、具体的にどうやって皇族を増やしていくの? 旧宮家にはどんな人がいる?

「80年ほど前に皇籍を離れた、いわゆる旧宮家のうち、養子になれそうな男子がいるのは賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家。男系では血縁が遠く今の皇室とはほぼ他人ですが、その中から養子候補を探すつもりだと考えられます」(高森さん)

「旧宮家子孫のどなたが対象になるかは不明ですが、条件に該当する男系男子の候補者は10人ほどいるといわれています。法改正前に政府としては打診できませんが、この案を積極的に推し進めている人は、内々に意向を聞いているのではないかと思われます。その結果、肯定的な感触を得ているのでしょう。養子となる人の年齢についても未定ですし、一つの宮家に1人なのか、複数人もあり得るのかも未定です。ですから、養子を迎えたいという宮家が一つだけであっても、その宮家に複数人の養子が入る可能性もあります」(山下さん)

皇族にふさわしくない事実が暴露されたら離縁も可能

Q5 もし愛子さま佳子さまが「養子にきた男性」と結婚されたらどうなる?

「ご本人のお気持ちに反した結婚はあり得ませんが、制度論としては皇族同士の夫婦となり、子どもも皇族とされます。その場合、愛子さま佳子さまが当主となられるのが自然で、そうなると女性宮家の要件を満たすといえます」(高森さん)

「養子として皇族になった男性との結婚であれば、現在の男性皇族の結婚と同じように、皇室会議の議を経て結婚が成立することになるでしょう。ただ、女性皇族が皇族と結婚した場合は皇室を離れないことになっていますので、愛子内親王殿下の場合であれば、身位を表す『内親王』という称号はそのままになると思われます。正式なお名前は、結婚相手が『〇〇王殿下』であれば、『〇〇王妃愛子内親王殿下』となるのではないでしょうか。また、おふたりの間に男の子が生まれれば、男系男子であり皇位継承権も持つことになります」(山下さん)

Q6 もし旧宮家の男性や結婚相手の一般人時代の不祥事が報道された場合、どのようなことが起きる?

「事前にしっかり“身体検査”をして皇室会議の同意の上で養子に迎えるはずですが、もし皇族にふさわしくない事実が暴露されたら離縁も可能な制度にするはずです。民間の養子縁組でもさまざまな理由で離縁は意外と多いのです」(高森さん)

「主に週刊誌ですが、あら探しをするでしょう。その対象は本人だけではなく、家族、友人、知人などにも及ぶ可能性があります。不祥事による皇籍離脱はご身位によって違いはありますが、現行法にもその規定はあります」(山下さん)

Q7 旧宮家の男性の中から、具体的に「誰を」「どうやって」選ぶの?

「いっさい非公開で当事者の意向を個別に確認して、養親と養子の双方の合意が成り立った後に公表する手順でしょう。しかし、候補になり得る男子は限られているので、事前に無形の圧力がかからないか心配です」(高森さん)

「旧宮家の子孫の中には今も宮家の方とお付き合いのある人はいるでしょうが、こういう話は水面下で行うものですから、プロセスはわかりません」(山下さん)

高森明勅 國學院大學講師。神道学や日本古代史を専攻し、『天皇「生前退位」の真実』『「女性天皇」の成立』(共に幻冬舎新書)など著書多数

山下晋司 皇室解説者。23年にわたる宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行う