パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市で、赤十字国際委員会の車両の前に立つハマス戦闘員(2025年11月2日、AFP=時事)

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 現地メディアの報道によると、イスラエル国会は5月11日、イスラム組織ハマスの戦闘員たちを裁く特別軍事法廷を設置する法案を可決したという。現在、数百人の戦闘員がイスラエルの拘束下にあるとみられ、死刑を言い渡される可能性もある。

【写真】突如ロンドンの地下鉄に出現した「レイプトンネル」のマップ。かつてハマスが公開していた人質女性の様子なども

 訴追の対象になるのは、2023年10月7日、ハマスによるイスラエル南部への大規模攻撃に参加した戦闘員たちだ。イスラエル側は、この奇襲による死亡者数を約1200人と発表している。さらに人質として251人が拉致された。

 音楽フェスも攻撃対象となり、多くの民間人が命を落とした。フェスの参加者だったドイツ系イスラエル人女性、シャニ・ルークさん(享年22)が裸に近い状態で戦闘員に連行される瞬間をとらえた映像は広く拡散され、世界中に衝撃を与えた。

 海外メディアでは、生存者やイスラエル軍関係者らによる"女性や男性の局部を傷つけた""女性の胸を切断した"といった目撃証言が報じられ、ハマスによる残虐行為に対して、国際的な批判が集まっていた。

 そして5月上旬、イスラエルの非営利団体による調査結果が発表された。そのショッキングな内容について、全国紙の国際部記者が解説する。

「『ニューヨーク・ポスト』などの海外メディアが調査結果について報じています。

 1万枚以上の写真と約2000時間分の映像が発掘され、2年にわたる調査が行われました。400人を超える目撃者への聞き取り調査の結果、ハマスの戦闘員が生死の見境なく女性たちの肉体を弄び、時には切断したことも判明したそうです。

 ある音楽フェスの生存者は、『男たちは女性を車から引きずり出し、無理やり服を脱がせて暴行を加えた。彼女を何度も刺して殺害し、死後も弄び続けた』と証言したという。また別の生存者は、『すぐそばで悲鳴が聞こえる。そして、静寂が訪れるんです』と語りました」

 老若男女が性暴力の被害者となり、心身を踏みにじられた。前出のジャーナリストが続ける。

「調査の結果、若い女性が拉致犯との結婚を強要されるケースや、家族が一緒に監禁され、互いに性行為を強要されるケースもあったとみられます。

 ただ、現在の中東情勢は各国の思惑が絡み合い、非常に複雑な様相を呈している。そのためハマスばかりを悪魔化して捉えると、意図せず誰かの意図に加担することにもなりかねない。イスラエルもまた民間人を巻き込んだ空爆を行い、大量の死者を出しています」

 これ以上の被害が広がらず、中東情勢が安定に向かうことを祈る。