Photo: ヤマダユウス型

このサイズでこの鳴り!?

JBLが海外向けに発表していた、AI搭載のポータブルスピーカー兼アンプ「JBL BandBox Solo」と「JBL BandBox Trio」が、日本でも発表されました。2026年5月13日から、GREEN FUNDINGにてクラファンがスタートします。

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写真左の小さなモデルが「JBL BandBox Solo」、右のモデルが「JBL BandBox Trio」。それぞれ一般販売予定価格は3万5200円、8万4700円。クラファンではSuper Early Birdで18%オフ、Early Birdで15%オフの数量限定割引が適用されます。

米ギズモードによる先行のレビューでは「本命となるAIスピーカーはこれだ」と大好評でしたが、実際触ってみて僕も感じました。こいつは全ギタリスト、もしくはあらゆるバンドに必携と言っても過言ではない逸品ですよ…!

アンプにもなるスピーカー

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コンパクトかつお手頃な「JBL BandBox Solo」を中心に見ていきましょう。そもそもコレは何ができるものなのか?

Bluetoothでスマホやタブレットに繋げば、ワイヤレススピーカーとして音楽を再生できます。さらに画期的なのが、ギターやマイクを接続できる楽器用アンプとしても使える点です。

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ギターやマイクでおなじみのシールドを接続するための端子を標準装備。入力するとHi-Zとmicを切り替えられます。マーシャルのパーティ向けスピーカーも、ギターとマイク接続ができるものが登場していましたね。

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充電はType-Cで、約6時間の連続再生が可能。ヘッドホン出力ももっているので、夜中のギター練習もヨシ。

ありそうでなかった、スピーカーとギターアンプのいいとこ取り。これだけでも楽器練習にめちゃくちゃ便利でありがたいですよね。でも、AIのパワーでもっと便利になるんです。

ギターやボーカル「だけ」を出したり消したり

スピーカーにAIが内蔵されており、再生中の音楽をリアルタイムに分析。ギター、ボーカル、リズムパートをそれぞれ部分的にミュートorソロ再生することができます。

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上部の「STEM AI」ボタンを押すと、G、V、OのLED表示が出現。ここでV、つまりボーカルだけをオフにすると、即席のカラオケ音源が作れるわけです。しかもこのAI機能はローカルで動作するので、オフラインで利用可能!

逆にギターだけ、リズム(ドラムなど)だけを再生することも可能で、曲の練習や耳コピがとっても捗ります。こうした特定のパートを打ち消す作業は、従来なら専用のソフトが必要でした。それがこんな小さなスピーカーだけでできるようになるとは…。

STEM分離の精度も違和感がなく、とても優秀。ギターのみにしてギターソロを耳コピするも良し、ボーカルを消して歌の練習をしたり、みんなでカラオケ的に楽しむも良しです。エッジAIのクールな使い方ですね。

プロも納得のFX、アンプシミュレーター

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アプリ「JBL ONE」にて、深いセッティングが可能。

「JBL BandBox Solo」には21種類のエフェクターと、23種類のアンプシミュレーターが内蔵されています。クリーンサウンドからブリティッシュな歪みサウンド、モジュモジュした空間系まで、このスピーカー一台でまかなえます。

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組み合わせは膨大で、これらを試していくだけでも余裕で元が取れちゃいますね…。

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こうした再現系エフェクトは品質も気になるところですが、プロミュージシャン・関口シンゴ氏も絶賛。実際に試聴・試奏して確かめてみましたが、クリーン系のニュアンスも誤魔化すことなく表現できていて、いわゆる信頼できる音でした。小型なのに低音の厚みも心地良く、音量を上げれば楽器屋の試奏にも匹敵する圧を感じられましたね。

JBLがギターアンプ?

実はギターアンプにJBLのユニットが使われていた歴史があります。1947年開発のフルレンジスピーカーユニット「JBL D130」は、Fender創業者のレオ・フェンダーがギターアンプのドライバーに採用していました。ほかにも多くのギタープレイヤーがJBLトーンを愛用しています。

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豊富なエフェクト類に加えて、メトロ、チューナー、ドラムマシン、ルーパー、ピッチシフター(再生してる曲の半音下げなど)、USBオーディオインターフェースなどなど、細やかな便利機能も網羅。ルーパー内蔵は偉すぎる。

最後にスペックを。55mmのフルレンジドライバー、前後にデュアルパッシブラジエーターを搭載。定格出力は18W。自宅アンプらしい出力ではありますが「音量上げると低音がヌけて寂しい」という、小型アンプあるあるをうまくカバーした良い音を出してました。これでバッテリー駆動だもの!

一台でライブもセッションもこなす

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次は大型サイズ「JBL BandBox Trio」。フルレンジアコースティックデザインドライバーに165mmウーファー、25mmデュアルシルクドームツイーターを搭載。定格出力135Wを叩き出す、屋外ライブすら視野に入るパワフルな一台です。バッテリーも約10時間まで伸びました。

STEM分離やスピーカー内蔵FXなど、基本機能は「JBL BandBox Solo」と同様。

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大きなボディを活かして、こちらは4.3インチのディスプレイを搭載。

アプリを使わずとも詳細設定まで手が届きます。

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さらに、入力は4chまで網羅。ギター+マイク+シンセといった、バンド規模の入力をカバーできます。例えばコピーしたい曲をサブスク経由で再生して、AIでギターとリズム隊を分離。自分のバンドのギター、ベース、ドラムを重ねてプレイするといった練習もできますね。

本機のみの機能としては、外部出力のパススルーOUTがあります。同じくJBLのめちゃデカスピーカー「PartyBox」などに接続できるので、そこそこの規模のライブ会場を構築することもできます。

楽器練習者の悲願、ここに成る

僕は買います、小さい方の「JBL BandBox Solo」を。

とにかくセッティングがラクで、練習のたびにペダルボードを広げる必要も、そもそもアンプを置いている部屋に行く必要もない。リビングに置いといて、お手軽アンプとして活用したいですね。バッテリー駆動がありがたすぎる。

STEM分離機能は、歌い手やギターの練習だけでなくバンドのパート練習にも良さげです。昔はEQいじった音源をドラムやベースの人に渡してたけど、ここまでキレイに分離してくれるんだもんなぁ。若いうちからこういうのがあるのって良いよなぁ。

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と思っていたら、なんとクラファンで学割プランを用意しているそうな。バンドメンバーでお金を出し合って「JBL BandBox Solo」を一台持っておけば、練習もライブもやりやすくなること間違いなし!

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「スピーカーとギターアンプを合体させたら便利」という悲願を叶えつつ、エッジAIによる音源分離でさらなる楽器フレンドリーを実現。長年サウンドに向き合ってきたJBLのアーカイブだからこそ、このクオリティで実現できたのだろうなぁ。